「期待しすぎてました」トランセンデンス ルナルナさんの映画レビュー(感想・評価)
期待しすぎてました
クリストファー・ノーラン総指揮、ジョニー・デップ主演とくれば「インセプション」「ダーク・ナイト」のようなスゴイ映画か!と期待していただけに、あまりにつまらない、残念な作品だった。
巧妙さもひねりも無い脚本で、人工頭脳に世界が支配されるという壮大なテーマの割りには、ちまちまと何のクライマックスも無い作りであった。
2年もの間、基地を築いていたのなら、世界を凌駕するほど強大な力を持った組織となっていてもおかしくないのに、映るのは荒野に広がるソーラーパネルだけ…
ヒロインもあんな特異な環境に2年もいても人格に変化無しというのも、感情移入出来ず…
さらに、モーガン・フリーマン、キリアン・マーフィーといった名優も活かされず。主演のジョニーに至っては、「ツーリスト」の辺りから全く精彩が無い。「シークレット・ウィンドー」の頃のような狂気さは何処へやら…
唯一よかったのは、ポール・ベタニー。性格俳優として確固たる地位を築いた彼が、内に深い愛情と悲しみを秘めた普通の人を演じて、そのうまさで光っていた。そんな彼を発見出来ただけでも観る価値はあったか…
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