「微妙。」トランセンデンス 勝手な評論家さんの映画レビュー(感想・評価)
微妙。
人の意識をコンピュータにアップロード。コンピュータは意思を持ち、独自に進化を始める。SFと言うか、スリラーと言うか、サスペンスと言うか・・・。そう言う内容です。
人の神経伝達系の信号は、電気信号だと言われているので、その電気信号を解析できれば、もしかしたら、人の意識のデータ化が出来て、コンピュータにアップロード出来るようになるかもしれませんね。でもそれって、データがアップロード出来るだけであって、アップロードされたコンピュータが人と同じ意思を持つという事ではないと思うんですが、どうでしょう?そんなことを言うとこの物語は成立しないので、言わないことにします(苦笑)。
でも、コンピュータが独自に進化すると、やっぱり邪悪な物になっていくんですね。スカイネットもそうでした。ただ、その理由はスカイネットとこの物語ではちょっと違っていて、スカイネットの場合は自己保存と言う観点で人類が邪魔になってくるんですが、この物語の場合はそうではなく『愛』と言うのが、その理由でしょうか。この映画は、『愛』を描いた映画なんだと、最後にわかりました。
悪くはないんですが、良くもないです。ちょっとネタバレ的ですが、ナノテクノロジーのナノロボットが気になりました。ナノロボットで、人々が治っていくというのは良いんですが、それが、リアルウイルスであるかのように蔓延していくとか、あるいは、軍隊アリの如く動くとかね。ちょっとなぁ。何だかなぁと思ってしまう設定ですね。
何ともイマイチ感を覚えてしまう作品でした。