「会えてよかった、友達でいさせてね。たまには一緒に走らせて。」フランシス・ハ sanallcopzさんの映画レビュー(感想・評価)
会えてよかった、友達でいさせてね。たまには一緒に走らせて。
フランシスがイタァーいの!
どうしてそんなこと言っちゃうのよ、
どうしてそうなっちゃうのよ、
ほらほら、まわり見てよ、なんともいえない空気になってるよ!
そこんとこ読み取れてはいる、よね!?(笑)
って言ってやりたいけど、そのままでいてほしいような。
イタァーくても見放せないのは、自分にも同じようなところがあるから。
自分はフランシスみたいに素直にイタい子ではいられなくて、
(だって自分をさらけ出したり、自分を通したりするのって、恥ずかしいし、傷つくし。)
でもイタくはないけど、かわいげのある子ではいたくて、
そこらへんのバランスを演じてて。自分をつくってきてる。
(でもボロが出ちゃうときはあって。だからフランシスへ向けられるまわりの空気が、自分にとってもツラくなる。そんなにだめ??わかってよー!少し優しくしてくれてもいいじゃん!って。)
フランシスだって、痛い自分のことわかってるし、
自分が情けなくなったり、悔しくなったりしてるはずだけど、
抑えられない、抑えてしまってはいけないと感じる自分があるのかな。
勇気あるなー。あっぱれ!
最後にはまた別の勇気でもって、大人として(?)
ステップアップしたフランシスだったけど、あたらしい世界でガンバレーだけど、
わたしが好きなイタいフランシスはいなくならないでほしい。
みんなわがままで、自分が失ってしまったものとか、抑制しているものを、他人にゆだねる。
結果、その子の人生がどうなろうとも、自分の人生ではないし。
端からみる他人の不安定は面白いし。
フランシスの姿をみていて楽しいし、うらやましくもなる、
けど、
私も弱くてズルい女友達の1人。
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