「米国的腐女子映画」フランシス・ハ よしたださんの映画レビュー(感想・評価)
米国的腐女子映画
こういうのを最近の言葉で腐女子と呼ぶのだろうか?ルームシェアの相手には行儀の悪さを指摘されるは、男友達からは非モテ系とその考え方や生活習慣を揶揄される。
しかし、そんな主人公フランシスも最後は自分の居場所を獲得出来た結末は、現代のささやかなお伽噺。
この一人の女性に焦点を当てた作品をモノクロで撮っているのだが、被写体が走ったり踊ったりするスピード感が際立っている。特に夜の街を躍りながら走るシーンは、何度も見たくなるほどの観ることの快楽を得ることができる。
登場人物の間に惹き起こされる嫉妬や見栄など心理的な出来事には特段の興味を持たなかったが、そうした心理を表す演出は終始楽しむことができた。「私たちに訊いて」T シャツは面白かった。
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