「名のること」フランシス・ハ ouosouさんの映画レビュー(感想・評価)
名のること
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グレタ・ガーウィグ、名乗り映画を撮らせたら一流である。ファミリー・ネームがオリジナルなものになることで、育てられたものからの分離によって自己を作ることを象徴する。『バービー』がファミリー・ネームを得ることでこの世に人間として誕生し根付くことと対照をなす。/身近な人の名前を挙げながらわやわやと、取るに足らないエピソードを話してしまうの、あるあると思ったが、ああやって客観的に見るとずいぶん幼児的な振る舞いだな。/20代版『ゴーストワールド』という感じでもある。モラトリアムの長期化ってどこもそうなんですね、と思うが、それにしても26,7にしては幼くない!?と思ってしまうのはグレタ・ガーウィグの体格故か。しかし、私も今にして思えばずいぶんと幼い20代を過ごしたので、我がこととして捉える。
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