劇場公開日 2014年10月18日

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「本シリーズのメインは泉野でもレイバーでもなくカーシャ。」THE NEXT GENERATION パトレイバー 第5章 Opportunity Costさんの映画レビュー(感想・評価)

2.5本シリーズのメインは泉野でもレイバーでもなくカーシャ。

2014年10月28日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

楽しい

単純

第3章 エピソード4「野良犬たちの午後」。
このエピソードでようやく本シリーズの楽しみ方が分かりました。
本シリーズのメインは太田莉菜 演じるカーシャ。
彼女が光るエピソードは面白い。
それ以外の総監督の自慰作品は見るも無残。
パトレイバーは当然動かない置物。
…という事が予め覚悟出来ていれば然程落胆しないシリーズと言えます。

今回の第5章。
エピソード8「遠距離狙撃2000」。
エピソード9「クロコダイル・ダンジョン」。

エピソード8。
狙撃手としてのカーシャがメイン。
エピソード4の華麗なアクション再び…と期待したのですが。
冒頭で塩原佑馬の軍事マニア設定を申し訳程度に消化した後は…カーシャの建物探訪。
台詞も無く単純に銃撃ポイントを探る映像が淡々と。
無数にあるポイントから数箇所に絞り込む能力は凄いのですが。
如何せん絞り込む論理が分からないため無駄で冗長な場面にしか見えない。
終盤の戦闘場面も超長距離狙撃戦のため、カーシャも敵もゴロゴロ転がって銃を撃っているようにしか見えない。
過去との対峙と訣別というテーマなので、過去に習った事が決め手になるという流れが合っても良さそうですが。
何か知らない間に決着が付いていた、という感じでした。
銃は格好良かったです。

エピソード9。
往年のファンへの目配せエピソード。
埋立地の地下迷路を、仲間とお宝を探して突き進む。
果たしてお宝はあるのか!?
当然のように金に目が眩んだ輩共の醜い争いがあるのですが。
そこでも断トツに光っていたのがカーシャ。
普段はクールな彼女が焦点の合わない眼差しでブツブツと呟く言葉。
その切れ味にグッときました。
或る時点を超えると「加トちゃんケンちゃんごきげんテレビ」のようになるのですが。
ここは楽しめる方が楽しめれば良いと思います。
個人的には2014年の現在これをやる蛮勇に一瞬眩暈がしました。
…そういう意味では本シリーズ全体がそういう類のものではあるんですが。

第5章まで劇場で鑑賞したことで慣れてきた部分は否ませんが。
エピソード5・6に比べれば十分楽しめるエピソードでした。
次回は遂にレイバー戦闘があるということで。
親しみが湧いてきたキャラとシリアスなレイバー戦闘。
巧くはまればグッとくるのでは、と少し楽しみにしています。

オススメです。

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Opportunity Cost