「少年漫画なのに…」THE LAST NARUTO THE MOVIE みかんさんの映画レビュー(感想・評価)
少年漫画なのに…
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映画冒頭の墨絵で描かれた様な忍の歴史的描写はとても素晴らしいと思いました。ですが、それ以降は捏造や都合良く作り変えられたNARUTOのストーリーでガッカリしました。①幼少時代のナルトが影分身を作る→アカデミーの卒業試験直前までデロデロの分身しか作れなかったナルトが何故小さいとはいえ忍術が使えるのか?②幼少ヒナタが虐められている→容姿からすると誘拐未遂事件からまだ年数経過していないのに護衛が付いていない。木の葉で格式高いと言われる日向一族の長子を堂々と虐められる事ができるのか③忍の世界ならナルトやサスケ以外にも戦争遺児は沢山いるのに「世界が終わる時に一緒にいたい人は誰か?」なんて質問はまず有り得ない。イルカ先生だって子供時代を寂しい環境で育ったのだからこんな質問をする時点でこの劇場版の脚本家がどれだけNARUTO作品を軽く浅く読んで脚本を書いたのかが分かります。前半部分だけでも突っ込み所が満載で呆れているのに、ヒナタが一般人かよと言いたくなる位弱いのに後半になったらいきなり強い。ナルトがヒナタが自分の事を好きと気付いたらコロッとヒナタを好きになってそりゃないわ〜と言いたい位チョロい。ナルトとヒナタ以外には完全脇役。散々CMや前売りで使われていたカカシ先生やサスケの出番がビックリする位に無くてガッカリでした。最後の劇場版といいつつ来年夏に新世代映画を出すというし、岸本先生含めスタッフさんは何をしたかったのかと聞きたくなります。恋愛映画としてもこんなにチョロい男でいいのか?って感じです。
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