「誇り高き木の葉の忍び達はどこへ…」THE LAST NARUTO THE MOVIE ねずみちゃんさんの映画レビュー(感想・評価)
誇り高き木の葉の忍び達はどこへ…
これを見て出てきた言葉は
え…っと、ナニコレ?
です。
え、これはなに?NARUTOに出てくるキャラの外見を借りて作った違うアニメ?
そう思ってしまうほどみんなの言動が腑に落ちません。NARUTOらしさが全くない。ナルトはいつものようなお調子者なキャラではなく、なんか頼れるモテモテお兄さんになっていて、サクラはなんかもうモブキャラに成り下がってるし、シカマルの一番の特徴であるめんどくせえもないし、サイは顔なんてまともにアップされなかったし、ヒナタはか弱い女子になっちゃうし。
木の葉の忍び全くもって関係ねえって感じで。
地球滅亡するかもしれないのにたった5人って(笑)
サスケなんて落ちてきた隕石ぶっ壊してさっさとどっか行っちゃうし。は?サスケに何させたかったの?結局訳も分からず、ずっとヒナタとナルトの恋愛ごっこを見せられていたかのよう。恋愛要素強めって…強めっつーか、ねえ?
今まで仲間を散々主張してきたのに失恋して任務放棄する木の葉の英雄ってどーよ。あの火影を目指してど根性を忍道に頑張ってきたナルトはどこ?
ラストって言うくらいなら最後の最後は木の葉の忍びとして木の葉の物語を描いて欲しかった。
てかあのおバカでお調子者なナルトは何処?成長して内面もかっこいいお兄さんになっちゃったの?
いつもならナルトがバカやってサクラにしばかれて笑えるシーンが何個もあるはずなのにそんなシーンは皆無で。
敵の罠で思い出に閉じ込められナルトがその思い出を見ている中でヒナタが自分の事を恋愛感情として好いている事に気が付いて、なんでそっからいきなりヒナタが好きって事になるわけ?え?小説でいくら詳しくかいてあったとしたって…ねえ?ちょっと省略しすぎじゃないですかね。
と、不満なところをあげたらキリが無いくらいかなり不満です。
もはやキャラ変わってる。
NARUTOは木の葉の仲間を主点に物語があったはずなのに何故ナルトとヒナタの物語になってしまったのか…
NARUTOは大好きですが、今回の劇場版はどうも好きになれませんでした。
ナルトとヒナタをくっつけることに関しては多少文句はあれど大反対ってわけじゃありません。
けど今回の劇場版はナルトとヒナタに執着しすぎだと思いました。
敵だって以前の数々の劇場版と比べたらこれっぽっちも迫力無いし。つーか雑魚すぎる。
たくさんのNARUTOの映画を見てきたけれど、感動できない作品はこれが初めてです。
この映画はNARUTOと言うよりなるととヒナタのラブストーリーといったほうがしっくりくる。
今までずっとサクラがヒロインとして本編でも頑張ってきたのに、いきなりヒナタが出てきてサクラが外に弾き出されるのも納得いかないし。
今まで孤独で、愛を知らなかったナルトがヒナタを好きになった事で愛を知ることが出来た事に関しては本当に良かったと思う。この事に関しては星5つだけど
映画の出来としては最悪。他の人が言うように漫画でやったほうが良かった。だから星2つ。
最後ならもっと他に描きようがあったんじゃないかなあ。今までバリバリアクション系で仲間を大切に!!って言う感じだったのにいきなり恋愛主点にされてしまったのでかなり戸惑いましたね。
この作品が良かったと思うのか、悪かったと思うのかは人それぞれですが、私はちょっと良かったとは言えないです。
ボルトの方でNARUTOらしさをバンバン出して挽回してくれる事を祈るしかないですかね。