「愛すべき小品」思い出のマーニー ko_itiさんの映画レビュー(感想・評価)
愛すべき小品
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よく考えればマーニーの設定に(時代的に)無理があるが、それを考慮に入れてもしらけないのは杏奈の苛立ちが胸に迫るものとして、うまく表れているから。
だからクライマックスでマーニーを許す杏奈に、実は自分自身として認める姿であることが分かり、それを得ての最後の謎解きも予想はつきながらも(そしてその予想はおそらく当たる)素直に胸を打つ。
ようするにこれは「君は一人じゃない」 とささやく作品。ただ、それだけの作品である。
しかし、もしも胸を打ったのなら、誰がなんと言おうと、これは自分の宝物として大切にしておくべき。これは、そんな作品でもある。
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