「人を許すということは・・・」思い出のマーニー 瑞さんの映画レビュー(感想・評価)
人を許すということは・・・
映画を観る前は、イギリスが舞台の作品を日本を舞台にして大丈夫なのか心配だったが、意外に違和感はなかった。作品の設定(静養に来た主人公が不思議な体験をするという)が前作「借りぐらしのアリエッティ」に似ているので、どんなものかと思ったが、全然違う作品だった。かけがえのない愛を感じさせてくれるすばらしい作品に仕上がっていた。前作より、ずっといい。無理に男女の愛など描こうとせずに、主人公の気持ちを丁寧に描いていってくれて、とても共感できた。大人が信じられなくなっている主人公に対して、真正面から愛を伝えるマーニーの存在。必要なんだね。自分も愛し、人からも愛されることって・・・ 許すってすごく難しいことだけど、お互いに厚い信頼関係があれば、それも可能になるのだと思う。主人公はひと夏でとても貴重な体験ができた。その過程を一緒に経験できて、得難い時間を過ごせた。
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