「ジブリだから表現できた内面世界」思い出のマーニー かえる代理人さんの映画レビュー(感想・評価)
ジブリだから表現できた内面世界
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複雑な心境を、美しい場景・効果的な音響で柔軟に作品としたかなと。
特筆すべきはマーニーの過去か。自分が辛い思いをして子供にはそんな思いをさせたくない。辛い時期を支えてくれた温かい人との宝物を得た矢先、最愛の人の他界、心の支えが抜かれてしまい結果的に一番味あわせたくない思いを実の娘にさせてしまった。わかりあえることなく娘の不慮の事故による他界。壮絶過ぎて、体験していない自分でさえ心が震えた。人間は本当に弱く、勝手だなと。
だからこそ、辛く心が張り裂けそうな思いの中、最愛の娘の子供に愛を全力で注いだのかな。
人は弱く勝手だと思うが、だからこそ温かく輝ける。それは時に激しく眩しいほどに人に希望を与えるものか。
重いテーマだからこそ周りの大人の温かさ、残酷さが際立って見えた。
辛い経験をしている人ほど他人に温かくできる。やはり人は経験しか語れないなと思い知らされた名作でした!
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