「ある金曜日の夜に、この映画をふと録画リストの中から発掘。 仕事終わ...」思い出のマーニー ひーさんさんの映画レビュー(感想・評価)
ある金曜日の夜に、この映画をふと録画リストの中から発掘。 仕事終わ...
ある金曜日の夜に、この映画をふと録画リストの中から発掘。
仕事終わりの疲れもあったが、綺麗なアニメに癒されたいな〜という安易な欲求のまま視聴開始。ジブリシリーズの初見はワクワクします。
「自分が嫌いだ」そんな主人公アンナの内面吐露から始まりますが、暗さは感じさせないような雰囲気を感じた。
思春期の自我の強さをひた隠しにして、周囲からは疎まれ、始まった療養生活。
厄介払いの如く田舎へ…捻くれるのも頷けますw
人間関係には消極的ながらも、自分の興味の矛先には手段を選ばずに向かう…そんなアンナからなんだか目が離せません。
アシタカと少し印象がダブり始める時もあったほどw
マーニー登場によってアンナは安らぎに似た特別な感情を抱く。初対面の相手にもかかわらず2人から親密感が滲み出す。なんとも心地の良い2人!
ミステリアスなマーニーの無邪気な声に、こちらまで引き込まれそうな…すっかり見入ってしまう。
現実と幻想が同じ世界に折り重なって、次第にアンナはマーニーへの想いを抑えられなっていた。
秘密を告白しあい、一生友達でいると誓い合うのはどこにでもある友情物語でしかない。
マーニーとアンナのおぼろげな関係の中で発せられるお互いのまっすぐな感情、告白は美しくてなぜか切ない。
なんといってもひたすら可愛いマーニー!!!
自己成長、そして友情。
アンナが見た世界や景色はどれも本物だった。
大好きな人に大好きだと叫ぶこと、それだけで元気になる。2人の愛の満ち引きに酔ってしまいそうになりながら…物語は終わりに向かう。
現実と幻想の狭間でしっかりとした答えが用意されていて、Fine on the outsideが流れてくる。
なんとも泣けてくる。
アンナのセリフ「私幸せなの」がマーニーに届いていることを切に願う。
アンナの幸せに満ち足りた気持ちを共有できたような錯覚を覚える。
なんとも素晴らしいの一言を言いたくなる映画でした。
映像化されたスタッフの皆さん、ありがとうございました!!!