「過去の匂い」ある過去の行方 小二郎さんの映画レビュー(感想・評価)
過去の匂い
クリックして本文を読む
嘘を一枚一枚、剥いでいく様は、監督の前作、前々作と同様。
しかし『別離』『彼女が消えた〜』の空気が澄んでいたのに比べ本作は澱んでいる。
まるで曇りガラスの向こう側のドラマを観ているかのようだ。
ラストシーン、澱み曇ったドラマから、突如として真の思いが立ちのぼる。言い訳も嘘も通用しない、動かしようのないラストだった。
タハール・ラヒム(『預言者』など)がとても良かった。
コメントする