ある過去の行方のレビュー・感想・評価
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意外にもおもしろい
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何回も離婚と結婚を繰り返すフランスのアホ母がまた再婚を目論む。
そして別居中の現夫のイラン人が離婚手続のためにやって来る。
アホ母の長女は高校生くらいやったが、次の結婚を嫌がっていた。
素行も悪くなっていたので、アホ母に頼まれてイラン人が話を聞く。
新しい男はまだ結婚中で、その妻は自殺未遂をして植物状態だった。
彼女が自殺を図った理由は自分にあると長女は思っていた。
新男の店に電話して嫁から直接聞いたアドレスに、浮気メールを転送したのだ。
それでショックを受けた嫁が翌日自殺を図ったと思っていたのだった。
イラン人は娘を諭し、アホ母に全てを打ち明けさせる。
でも娘が電話した日、実は新男の嫁は不在で、店員が嫁のフリをしたと判明。
店員曰く、嫁は旦那が自分と浮気していたと思っていたとのこと。
それで冷たくされた腹いせに、嫁のフリをした?
結局嫁の自殺未遂理由も分からないままに離婚は成立。
多分アホ母は新男と結婚したっぽい。
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劇場で見た。
ただの中年の恋愛話かと思ったら意外に謎解き的要素があっておもろかった。
しかし元父とは言え、自分の実の娘でもないのに、全てを打ち明けさせるかなあ?
そんなのしても誰も幸せにならないし、おれなら2人だけの秘密にすると思う。
まさに題名通りのストーリー
始めてイラン映画を鑑賞。
パリが舞台のようだが、作品全体を通して薄暗い室内でのシーンが多く、期待していた雰囲気とは大きく違った。
評価された作品のようだが、個人的には期待し過ぎたせいもあり、そこまで刺さらなかったかな。皆のそれぞれの葛藤が入り交じりまくったストーリー展開だけに、的が絞れず散漫な印象に。誰に感情移入したらいいのやら…
とは言え、同監督作品の「別離」はぜひとも観てみたくなった。
いい映画じゃないか!
この前にもフランス離婚系鬱の映画を見たのだが、同じ話題なのに脚本とストーリーでこんなにも違うのか。
いい映画でしたね。
感情や優しさ、見せるべきところ、カメラワークに、カラー、バランスすべてが良かった気がします。
胸糞展開もなく、複雑な構成でもない。
とにかくイラン系元旦那、そして娘たちの癒やし
そして現彼も憎めないいいヤツ
いいヤツづくしのボタンの掛け違い。葛藤。
すべてが不穏な展開なのに憎めない、見ていて居心地が悪くならない。
そして最後はずるかったね
あれはずるいね
ここに来てアンハッピーエンドくるのーーーー!?と思ったらあれよ
あれはずるいね
あれはずるい
あの映し方はずるいね
折り紙みたいな映し方しやがって
感動した。
欧州の夫婦・恋愛事情が分かって興味深い。自由ですね。子供は大変。日...
欧州の夫婦・恋愛事情が分かって興味深い。自由ですね。子供は大変。日本も程度こそ違え、同じようなこともあるかもですが。
やさぐれ
ますよね
子供は!
海外ではこういった形ってよくあるのでしょうか?
男性依存が招いた不幸を描きたかったのかは分かりませんが、
ミステリー仕立てで物語が進むにつれて
はーーーって溜息がでてしまった。
依存って怖い そう言ったのに振り回されるって本当にいやだ!
アーマドが不便で不便でしょうがなかった。
マリーアンヌのあの怒り方が物語っていた感じでした。
あの迫真の演技が凄くて
なんか消化不良で終わってしまった。
本当に悪くはない映画だけに
なんだか勿体ないように私的に感じでした。
本当に不便
正しい道
個人評価:3.7
正しい道に進みたい。誰もがそう思い、人生はその葛藤との繰り返し。
スチュエーションは違えど、どの作品も正しい道というテーマが根底に流れていると感じる。
毎作品それぞれの登場人物の立ち位置、バックボーンや感情がリアルに作り込まれて、本当にリアルな人間ドラマとして、嘘のないストーリーになっている。
面倒くさ過ぎて、元旦那に同情。
妻に呆れて、こりゃみんな結局別れるわって、思わせる主演女優は見事、という事になるんでしょうが、嘘が剥がされた後が大した事なくて残念。
フアッドは、「自転車と少年」を思い出したけど、語らせ過ぎな気も。
女性の感想はまったく違うというのもなるほど聞いてみたいと思った。
当てつけでここまでやるのか、ついていけず。ただただ幼稚でイヤな女としか感じてなかったので、なるほどです。
前作、前々作の方が良かったけど、今回も楽しみました。
人間を描かせたらすばぬけてうまいアスガー・ファルハディ監督作品。長...
人間を描かせたらすばぬけてうまいアスガー・ファルハディ監督作品。長い修羅場の果てに辿りついたのがあのラスト。
今回もうまく逃げられた。
鑑賞日:2014.12.29
自ら不幸を招く
初っぱなから、私には響いてこない丁寧な展開で、ほとんど早送りで見るという、映画を全く尊重しない見方だったので、コメントするに値しないと思う、、、
けど、子供がいて、仕事があって、すむ家があって、なぜ自らが不幸を選ぶ選択をしていくのか、映画のなかでも理解不能。教訓としてあるのはわかるけど、こんな選択をする人たちには、この映画をみる心と時間の余裕がないと思う。
子供を持つということは、自分のすべてをなげうってでも、子供を優先するという教えが日本やアジアにはあるとおもうが、西洋ではいつも自分が中心だ。
嘘の衣装を脱がしていくと
そこには美しい真実があった。
前の夫婦と新しいカップル。
素直に言えなくて、相手を傷つけたくなくて、子供のことを考えて、大人たちがついた少しの嘘がいくつものベールをまとって真実を覆い隠す。
しかしそのベールを少しずつ剥いでいくと、大人たちのせつなくて苦く、でも美しい何かが見えてきた…。
リアルに淡々と描かれながらも、その真実が徐々に明らかになっていくさまに、夢中で見いってしまった。
心に何かを残す良作♪
過去の匂い
嘘を一枚一枚、剥いでいく様は、監督の前作、前々作と同様。
しかし『別離』『彼女が消えた〜』の空気が澄んでいたのに比べ本作は澱んでいる。
まるで曇りガラスの向こう側のドラマを観ているかのようだ。
ラストシーン、澱み曇ったドラマから、突如として真の思いが立ちのぼる。言い訳も嘘も通用しない、動かしようのないラストだった。
タハール・ラヒム(『預言者』など)がとても良かった。
嘘つきはなんとかの始まり
登場人物の共通点は、皆、愛に飢えていることだと思う。皆、満たされていない。愛されたいから嘘をついて、自分の身を守るために真実から遠ざかる。唯一、嘘のつき方がわからない子どもの、母親に対する想いが印象深く残った。
終盤で人々が、ついに現実と向き合うシーンは、開けたくなかった箱を開けてしまったような気分。でも箱を開けたことで、それぞれが一歩を踏み出せる。「くさいものにフタ」状態の自分にとって、心地よい映画である。しかし、箱を開けたことで、誰もが満たされるわけではない。一組の夫婦の愛が思い出されただけだ。そこらへんの後味がほろ苦くて甘い。
語りつくせる人生など
新しいパートナーとの、新しい人生を始めようとするが、一方の妻の自殺未遂の原因を巡って、二つの家族の中で交わされる会話からは思いもよらない過去や本心をあぶり出していく。
面白いのは、登場人物たちが皆、移民やその子供たちなのに、フランス語を話しているということ。母国語ではないからぎこちない会話なのか、それともお互いの本心を語ることを避けているからそうなのか。
主人公の新しいパートナーには、自殺未遂で植物状態になってしまった妻がいる。物語が進むにつれ、彼のその妻に対する思いは明らかになっていく。
これとは対照的に、腕をけがした理由や、元夫を家に泊める真意が最後まではっきりしない主人公。
このコントラスを強調するラスト。
それは、家族の再生とか、人生の再出発といった甘ったるい家族の希望を描いているのではない。人は、語るべきものを失ってしまってもなお、または、本当に語るべきものにはついぞ言及することがなくても、残りの人生を生きていかなければならないという、苦い事実を描いている。
おんなという生き物は…
女、改め雌という生き物の業の深さったら…
そしてそれに振り回される男、改め雄という生き物の阿呆加減といったら…
日常レベルの見事なサスペンスで、見事に描き出す生き物のカルマを感じる、そんな食べ応えある一本でした。
ただ、食後感は保証外。
個人の責任により、ご賞味を。
女性が観たら、全く違う世界の作品だと思います。
感情は、飼いこなせるものだと信じる私がマイノリティなのか?
A・ファルハディ監督ワールド
さすがです。日常に潜む出来事を、ここまで緊迫感のあるサスペンスに出来るのは、この監督しかいません!!
また、BGMがなく、日常の音だけというとこが、よりリアルさを増します。
人物の関係が判らない。
予備知識を持たずに観たら、登場人物の関係がよく判りませんでした。同じような顔をした男性が二人。同じような髭を蓄えて、同じような黒い服。それに誰の子供か判らない、幼児が二人。男の子と女の子が一人ずつ・・・。
名作「別離」を撮った監督だったので、期待して臨んだのですが、かなり不親切な作りになっていました。また、母親である女性がわめきたてる見苦しい場面は、この監督の失態であるように思えました。
こう云う言い方をすると身も蓋もないかもしれませんが、中学生や高校生の時、現代国語を得意にしていた人なら、するすると理解できる作品かもしれません。
最後は、「別離」同様、回答を観る側に全てを委ねているので、この監督、あんまり、進歩がないな、と思いました。
筋立て自体は決して悪くはないので、これから観る方はなんらかの予備知識を持っていたほうが宜しいかと思います。
事実は小説より奇なり。
フランスならではの夫婦観、そして家族観。すべての登場人物、大人から子供まで一語一句、無駄がなく人間関係の絡みに絡まった糸がほぐれていくにつれて事の真相が明らかに!
それは極上の推理小説を読み進めていく様な日常に潜むサスペンス! 事実は小説より奇なり‼︎
くらーい
画面も全体に暗く、母親の口論ばかりでスッキリせず。男無しで生きてけない母に、今付き合ってる男性の妻に関するサスペンス…?嘘や隠し事、諦めから招いたことのように。
ラストに期待を持ってもよい?でも主人公は…
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