「ダブリンってどこの国だっけと思いながら」ダブリンの時計職人 らっこおやじさんの映画レビュー(感想・評価)
ダブリンってどこの国だっけと思いながら
アイルランド・フィンランド合作なんですね。
よい悪いではなく終わり方の後味がイタリアともフランスとも違う印象でした。
町並みがきれい。
主人公、なんか妙におれ感があって他人と思えなかったなー。
カハルみたいなダメワルな友達って、こっちが心細い、不安、不安定なときにそばにいてくれるとだいぶ気分が助かる。
無職、住む場所がないときにああやって車遊びとかスポーツジムとか、、やったやった!楽しいんだよね、私は美術館のビデオ観るとこで寝ちゃって追い出されたり、大学の学食でランチしたり図書室で本を読んだりした。もちろん私はその大学の学生ではないが。そういうのが楽しかった。
あのピアノのご婦人、他の映画で観たことがある女優さんのような気がする。気のせい?
彼女自身に寂しさやダンナを亡くした虚無感があったのかもしれないけど、それにしても優しい寛容な人!うまい距離をおいてくれて余計なことは聞かないでくれる。
そんな彼女もきっと悩んだ末に他の処へ行ってしまう。あの曲、ダンナじゃなく彼への微妙な気持ちが生まれたからきっと完成させられたんだよね?
カハル、薬はやめなさい。
カハルが弱いとか悪いとかだけじゃないんだよなー。精神的な弱さだったら私の方が全然弱い。薬がちらつく環境が悪いのか?逃げ出したくなる、受け入れてくれない社会のせい?
違法だからとかきれいごとは抜きにして、やるやらないは個人の判断か?
私は意思が弱いから一度味わったら破滅するまでやるはず。カハルと一緒。楽な方へ逃げたい。
彼がいなければ主人公はずっと車で生活して思い出をつまみにつまらないまま生きてたかも。
カハルがいたから彼女に会ったし行動しようと思ったし。
カハルは自分でわかっててもやめられなかった。それもわかる。
やってる人たちはどうすれば薬、やめられる?
私は、周りにいる人たちに助けてもらわないとやめられないかなー、と思った。