「異次元のファン・ムービー」名探偵コナン 異次元の狙撃手(スナイパー) 近大さんの映画レビュー(感想・評価)
異次元のファン・ムービー
劇場版18作目。
2014年公開時、シリーズで初めて興行40億円を超えた。
「ドラえもん」や「クレヨンしんちゃん」は新作映画がレンタルになったらいつも見てるけど、「コナン」はそれほど好きではないので後回し後回し。
3年前のをやっと今頃…。
東京を一望出来るビルツリータワーのセレモニーに訪れたコナン一行。そこで、一人の男が狙撃され、犯人とされる凄腕スナイパーを追う…!
ビルツリータワーなんて言ってるけど、スカイツリー以外の何物でもない。
このビルツリータワーを建てたのは鈴木財閥。
園子の一族、どんだけ凄いんだよ!
スナイパーのターゲットは複数。
ある一人のスナイパーを中心に、そのスナイパーが関与した中東での事件や関係者の思惑が絡む。
言ってみれば、FBIが追っている国際的な大事件。
日本で狙撃事件が起きたので警視庁が協力するのはいいとして、現場に居合わせ目暮警部の信頼厚い小五郎のおっちゃんもまあ分かるとして、FBIからの情報提供の場に女子高生や小学生もちゃっかり出席。知らぬ仲とは言え、スゲーVIP待遇!
この直前に、コナンくんは法定速度以上のスケボーで公共の道路を爆走して、交通を混乱させたのにも関わらず一切補導も処罰もお小言もナシ。
今回も、推理の醍醐味よりスーパー・アクション。
冒頭のチェイスに始まり、スケボーで大ジャンプ、スナイパーの狙撃を年端もいかない子供がスーパーシューティングで阻止、クライマックスなんてもはや人間離れ。次いでに言うと蘭も…。
犯人や動機については、いつもながら薄味。
全く引き込まれるような真相やスリルは皆無と言っていい。
コナンの映画を見る度いつも思うのだが、あっと舌を巻くような練りに練った推理ミステリーを作って貰えないものか…。
でも、それは望むだけ野暮。
何故なら、劇場版コナンは究極のファン・ムービー。
コナンくんがカッコよく活躍すればそれでいいのである。
TVシリーズではお馴染みらしい世良とか言う女子高生探偵が初登場。
TVシリーズを見てないので、女の子なのに一人称も言動も男の子という事以外どういうキャラなのか詳しくは知らないが、なかなか個性光るキャラ。最後の方までもうちょっと活躍して欲しかったけど。
FBI女性捜査官は「ルパンvsコナン」を見ていたので、初めましてではなかった。どういう関係なのかまでは知らんが、仮にもFBI捜査官が小学生に機密情報を軽々と教えるなんて、これ発覚したら某韓国女性大統領の騒ぎどころじゃないだろう。
尚、ゲスト声優のイケメン俳優については何も言う事あるまい。