パロルのみらい島のレビュー・感想・評価
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さらばだクズども
2014年公開作品
『アニメミライ2014』四作のうちの一作
併映『アルモニ』『大きい1年生と小さな2年生』『黒の栖-クロノス-』
監督は『映画ドラえもん のび太の宝島』『映画ドラえもん のび太の新恐竜』『映画ドラえもん のび太の地球交響楽(シンフォニー)』の今井一暁
脚本は『映画ドラえもん 新・のび太の宇宙開拓史』『映画ドラえもん のび太の人魚大海戦』『映画ドラえもん 新・のび太と鉄人兵団 ~はばたけ 天使たち~』『映画ドラえもん のび太と奇跡の島 ~アニマルアドベンチャー~』『映画ドラえもん のび太のひみつ道具博物館』で制作進行を務めた岡野孝規
粗筋
「犬猿」が住む南の小島
キラキラしたものが大好きな島の少女リコットは漂流物のオルゴールの中に入っていた花火の絵を見て掟破りの島を出て人間が住む世界へ旅立つ決心をつける
友達のパロルと漂流物に詳しいズーズの反対を押し切り
いざズーズが所有する筏で島を出る3人
『ドラえもん』でお馴染みのシンエイ動画
犬なのか猿なのか竜なのかわからない不思議な生き物
特に説明はない
パロルが青でリコットが赤でズーズが緑
悪役飯塚昭三貫禄の芝居
抜群の安定感
悪役だけど昭和の頃から散々聞き慣れているせいかなぜかホッとする
年齢的に仕方がないとはいえ23年の他界が惜しまれる
改めて合掌
声の配役
ヘタレのパロルに藤村歩
光るものが好きなリコットに川澄綾子
漂流物を研究しているズーズに勝杏里
サーカスの団長に飯塚昭三
黄色いインコのアンに金田朋子
悪さをするアンを懲らしめていた隻眼のワシに黒田崇矢
島の先生に宮澤正
店主に藤原貴弘
おばさんに冨樫かずみ
ピエロのチビに志賀克也
ピエロのノッポに増岡太郎
男に板取政明
子供Aに深田愛衣
子供Bに平田真菜
王道子供向け冒険アニメ
最近は予算回収の為に確実に収入を得られる萌えアニメとかが多く、子供向けのアニメは大手アニメーションしか作らなくなりました。
なので国からの支援でこう言うアニメがつくられること自体が嬉しかったりしました。
内容がちょっと急ぎ気味なのは、元々長編映画用の企画だったらしいので納得。
話は面白かったです。王道で子供向け。親子連れで安心して見られるアニメです。
サイコーじゃねぇか、バカヤロー!
絵と音楽は楽しかったので今度は明るさ一辺倒ではない話も観てみたい。
“動き”の表現は良かった。
動きの勢いを示す、動きと伴い描かれる「線」の使い方は好きでした。
全編通して勢いを感じる作品でした。
また島の風景、海、町、そして終盤の風景。
自然、人工物の緻密さ繊細さは色彩含めて綺麗で観ていて楽しかったです。
音楽もトトロ的な主人公の心象を描いた印象的な曲。
差し込まれるタイミングも含めて悪くないと思います。
惜しむらくは脚本。
話の設定として主人公達3者は子供の側面である、
無謀、好奇心、躊躇…等を多角的に描いている点は良いのですが。
周りを固めるキャラの整理がイマイチ。
特に話の要となる鳥達の描き方が中途半端なので終盤の展開に爽快感が薄い。
また中盤の遣り取りが流石に諄い。
パロルの活躍に繋げるための前フリとは言え流石に五月蠅い。
そこら辺の匙加減に未完成感を感じました。
絵と音楽は楽しかったので今度は明るさ一辺倒ではない話も観てみたくなりました。
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