スティーヴン・キング 骨の袋のレビュー・感想・評価
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自宅にて鑑賞。前篇・後篇に分かれた米のTV用ムービーで原題"Bag of Bones"。本篇内でも言及されているが、タイトルは英国の小説家T.ハーディが小説の登場人物に対する喩えの引用から来ている。ミステリー仕立ての幽霊譚ではあるが、夢かうつつの描写が多くやや単調。“マイク(マイケル)・ヌーナン”のP.ブロスナン、魅力的だが年老いて随分体格が良くなった印象。それにしても主要な登場人物達が、町を挙げてC.カーマイケルの“カイラ・デヴォア”を殺そうとするクライマックスには少々無理を感じた。55/100点。
・主人公に性別の違いこそあれ、湖畔の田舎町を舞台に溺死に呪い、謎解きを助ける超常的な存在と『ホワット・ライズ・ビニース('00)』を想起した。
・A.ノニ・ローズが演じた“セーラ・ティドウェル”は、元デスティニーズ・チャイルドのK.ローランドが予定されていた。
・前半でJ.プリーストリーの“マーティ”が車内電話から報告する春の(トランク小説と思われる)新作リストにビッグネームとして、(恐らくジェイムズ)パターソン、(恐らくジョン)グリシャムに続いてバックマンと名を挙げている。R.バックマンは原作者S.キングの別名である。
・原作のS.キング絡みでは、冒頭のサイン会で「大ファン(your number one fan)」と云う科白は『ミザリー('90)』を、ダーク・スコア湖から上がって来た濡れた儘の美女(A.ノニ・ローズの“セーラ・ティドウェル”)とキスすると、怖ろしい姿に変化する様は『シャイニング('80)』を想起した。
・鑑賞日:2017年10月21日(土)
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