寄生獣 完結編のレビュー・感想・評価
全232件中、101~120件目を表示
よくできていると思います
個人的には前作がグロかったので、気分的にあまり観る気が起きませんでした。
ただ前作観ていたので、やっぱり観ないと完結しないと思い行きました。
決まっている時間の中で漫画の後半を表現するのですから、よくできてると思いました。
その分グロさが少なかったので、ありがたかったです。
漫画って連載続けるためにという目的のためなのか一貫性がわからないところがありましたが、映画ではテーマを絞っていると思いました。
いくつかのフレーズは頭に残るもののとして上手だなと思います。
ストーリーはわかっていても、何かのために自分を犠牲にして生きるという非合理性の裏にある本来の優しさを感じて感動していました。
CG先行のイケイケ感を予想していましたが、それぞれの関係性や意味性を持たせて表現していたのが良い意味で期待を外してくれた作品です。
楽しめました~
前編を見たときから、続きを早く見たいと思ってました。期待以上とは言いませんが、十分楽しめました。深津絵里、大森南朋、北村一輝、浅野忠信らベテラン俳優陣の演技には引き込まれ、人間とパラサイトのどちらがより危険で排除すべきな存在なのか疑問がわいてきました。全体として原作ほどの深みは感じませんでしたが、映画としてはまとまっていたと思います。ただ、橋本愛との絡みとエンディングだけは、ちょっと気になりましたが・・・。
前作ほうがよかったかな
前作も観て気になり観ました。
VFXという最新?の技術を使いるらしく戦闘シーンは迫力げありました。
前作と比べて、グロいシーンが減ったのでなんか物足りないなと思いました(笑)
人間と寄生獣、どちらが悪いのかを考えさせられる作品だったと思いました。
1番良かった所は、北村さんが演じた広川のスピーチ感動しました。
寄生とは
漫画とは少し違っていたけれど期待に応えてくれました!
現実味のない寄生体が出ているにも関わらず内容がみょうにリアルなのは現代社会の問題がリンクされているのと俳優陣の演技力の賜だと思われます。
ミギーが内なる世界へむかったのもまさに寄り添って生きることを選択したのだと思う。
予想通りの展開だった。
実写化はすばらしかった。仕方ないが展開が読めてしまったなのが残念でした。しかし、原作観てない人は楽しめたかも・・鑑賞券も当たり2回観ました。
なんだかなぁ
山崎貴監督作品は、ALWAYSシリーズ、ドラえもんとを鑑賞済。
どの作品も、自分と感性が合わないか、映画の見方が悪いためか、良いとは感じなかった。恐らく後者なのかな。
と言う背景があるので、個人的にかなりハードルや観方を変えて鑑賞した。
他方、寄生獣は連載中から読んでいた、とは言えそこまで思い入れはない状態。また、原作と映画とで、その物語の本質をしっかりと描けていれば、全てが原作通りでなければならない、という考えではない。
結果から書くと、前編〜後編と通じてどうにも好きになれない、というのが率直な感想。
漫画版寄生獣が、言いたい事と、映画版とでは、乖離があり過ぎるのでは?と感じた部分が大きいからだ。
少なくとも、愛する人を守る、のが主眼な物語ではない、はずだ。
映画版では、人間を善、パラサイトを悪と描いているようで、そこにも引っかかった。そこまで単純な話ではないのになと。さらに、後藤を単なるラスボスにしか描いていない部分は、物足りなかった。後藤は、田宮と並んで、ある意味でのパラサイトの代表なので、そこらへんを丁寧に描いて欲しかったなぁと。寄生獣の核となる部分なだけに、残念だ。
特に気になったのは、ラストのゴミ焼却場のあたり。
描き方が相当雑じゃないかなと。
放射能ガレキを出すあたりは、現在を反映させているつもりなのだろうが、放射能ガレキを扱うには、やや風通しが良い施設だったり、第三者が自由に入りやすい施設だったり、警備がずさんだったり、気になって仕方なかった。
ここは原作に出て来た有毒物質のが、描きやすかったんじゃないのかなと。
と長々と書いたが、原作を読んでいただけに、違いの部分が大いに気になってしまったのが、楽しめなくなった原因なのかも知れない。
とは言え、一定のレベルで映画が出来ているのは確かなので、原作との違いが気にならなかったり、原作を知らない方は大いに楽しめる作品なのは確か。
やはりミギーの可愛さに尽きる
原作は映画前編辺りまでしか読んでませんでしたので、今回は初見となりました。
今回はミギーとシンイチの掛け合いより、ストーリー展開が重視されておりましたが、ミギーが味噌汁を作るシーンはとてもキュートでした。
まだ読んでない原作も読みたくなりました。
多少の詰め込みすぎた感がある
1つの作品にするには、もっと漫画のシーンを吟味したほうが良かった気がします。詰め込みすぎて「寄生獣」としての印象は薄くなってしまった。脇役が目立ちすぎ。だれが主人公かわからなかった。原作を知らず俳優にも拘りなく「初めて観るよ」って人には、面白さは伝わらないんじゃないかなー。
【原作との比較】
岩明均先生の世界観を伝えるには3部作以上がセットで良かったのでは?と感じました。ストーリーの山場がチリバメられ過ぎて、1本の映画として確立しそこねた印象がありました。しかし、「寄生獣」は本当に素晴らしい問題作ですね!また原作を読み返したいor全巻買い直したい衝動にかられております。
【CGアクション】
臨場感、スピード感、サイコーでした!お味噌汁のシーンが良かったw
【キャスト】
大変、大粒ぞろいのキャストでした。満足。
(染谷翔太)前編の演技がお見事でした。本編では脚本のせいもあるかもですが、リアルタイムで寄生獣を読んでいた(?予想)ベテラン俳優さんの迫力で印象が大変霞んでいました悲
(深津絵里)サイコーでした。パラサイトとしての不気味さ狡猾さ、自分の種、そして後半目覚める自分の子への母性に一生を捧げた生物らしい生き様を見事表現!!!田宮(深津)だけでも1本の映画になったのではないでしょうか。
(ピエール瀧)
不気味です。おっかなぃです。出番少なかったのに印象大!
(大森南朋)
漫画ではちょい役だった筈なのに、すっごい存在感でした。オーラが違いますね!映画のバランスを考えればちょっと目立ちすぎた感がありました苦笑
(北村一輝)
印象の薄い俳優さんだったのですがこの映画で開眼しました!もっと出演してほしかった。
(浅野忠信)
表情がとぼしいパラサイトとしての役だったので、浅野さんの俳優力をフルには感じれなかったです。じれったぃ!元々のクールフェイスが後藤の雰囲気にマッチしていたと思います。
残酷で愛おしい“寄生獣”
名作コミックの実写映画化後編。
先日レンタルで見た前編が思ってたより面白かったので、完結編は劇場で。
素直に劇場で観て良かったと思った。
まだまだ序章的だった前作に比べ、ストーリーもテーマも深みを増し、VFXもアクションも見せ場が増えた。
幾つか残念な点もあった。
前半はシリアスで見応えあったものの、後半は最強パラサイトと戦う少年ジャンプ的展開に。原作通りなのかもしれないし、工場での決戦はクライマックスに相応しいし、浅野忠信の怪演は申し分無かったのだが、あくまで個人意見として、急に流れが変わった印象を受けた。
また、ちょっと最後の内容に触れてしまうが、全て終わってのミギーとの別れ、その後の展開など、濃密だった前半と比べ急ぎ足になってしまったような感じも受けた。
それでも期待を裏切らない出来だったのは、作品が持つテーマ性無くして語れない。
「我々はか弱い」「だからいじめるな」
田宮良子のこの台詞には正直驚いた。
寄生生物は人間を食らうおぞましい生物ではないか。
しかし、銃など人間の攻撃に呆気なく命を落とす。
実は脆い命なのは人間と同じなのだ。
この台詞と並行して描かれる特殊部隊による寄生生物急襲シーン。
人間=善、寄生生物=悪という概念は崩れ去った。
人間ほど自らの権利や主張を盾にし、他を脅かす生物は居ない。
ここで、予告編でも印象的だった広川の台詞と、真の“寄生獣”の意味が重く響く。
復讐心に駆られ幼子に手をかけようとする人間。ただ快楽の為に殺人を繰り返す人間。
ある声に導かれたからとは言え、人間を駆逐する寄生生物。
残酷な一面を持つ両者の共存は可能なのか。
容易くはない。だが、希望はある。
それを成し得るのは、人間の最も尊く本能的な感情。
人間が人間である所以の、無償の慈しみ、守りたいという一途な愛。
その感情こそが“寄生”する。
妊娠も子育ても実験に過ぎなかった田宮に芽生えた母性、笑う気持ち良さ、そして最後に取った行動…。(深津絵里の熱演もあって胸に迫るものがあった)
新一とミギーの友情も一つの可能性だ。
人間も寄生生物も、学び、進化出来るのなら…。
深津絵里さん。
メッセージ性が強いのは意外でしたが
人間という生き物の不思議さや矛盾さ、しかし希望も感じ、とても面白かったです。
そして、とにかく深津絵里さんのお芝居が素敵です。なんて上手なのでしょうか。
彼女のお芝居は鬼気迫るものがあり、セリフの深みも心にしみます。
他の俳優陣も一流で適役ばかりで、一見の価値ありです(^^)
何より感情のフックが秀逸に効いていて、非人間的生物が共生のための人...
何より感情のフックが秀逸に効いていて、非人間的生物が共生のための人間的なものへの変化を通して感じる人間。これはDVD買う予定だ。
漫画とほぼ同じらしい
私は漫画を途中までしか読まずに映画を観ました。
観終わってからの印象はあまりありません。
だからといって、面白くないわけではありません。
市役所で後藤とSATが好戦?する場面での浦上が後ずさりしているカットはなんだ?
映画終盤での里美を襲ってた浦上は何で釈放されてる?
と思っていたんですが、あれですね、後ずさりカットは逃げてるんですね笑
取り敢えず、印象があまり残らなかったのは考える事が沢山あって頭に入りきらなかったんだと思ってます笑
なので、百聞は一見にしかずなので観てみてください笑
悪魔にいちばん近い生物は人間です。
楽しめました
もともと原作ファンなのですが前作を観た時に父親がいない設定とわかった時点で『別の作品なんだ…』と思いながら観てました。前作も上手く凝縮していて、今回も『なぜ里美がここで登場する?』という場面がありましたが、上手くまとまって初めて寄生獣を知る方には面白い内容になってると思いました。
少し残念なのは主人公が前作、今回の完結編にしても復讐かられ行動している、原作は辛い思いをしてきても普通の高校生のような素朴なイメージがありかわいさを感じてた事です。
もちろん染谷さんの演技は素晴らしく大好きな俳優さんの1人です。
前編、後編に別れてますが、やはり凝縮する過程でしかたのないことだと思います。
テーマは深い
全体の感想としてはまずまずかなぁ。ツッコミどころ多々あったけど、まぁ娯楽映画ということでスルーしましたが、橋本愛とのからみはいらないんじゃないの?いっしょに観た娘も同じ感想でした(笑)
でも、なんだかんだ言っておいて、深津絵里が死ねシーンは泣いてしまったよ。
深津絵里さんが美しい。
前作に引き続き、役者陣の演技がとても魅力的だった。
みんな、原作を踏襲し、かつとても存在感のある演技をしていたんじゃないかな。
特に、田宮涼子役の深津絵里さん。田宮の美しさを、強さ、儚さ、悲しさ、、全てを強く表現されていたように思う。
原作と比べてしまうと、シーン不足だけどそれは仕方がない。僕の大好きな寄生獣を、ここまでリアルに実写化していただき、感謝。
この作品を観て、興味がでて原作を読む人が増えたらいいなあ。本当に良い漫画だから。
ミギーの味噌汁作りのシーンはよかったな。
原作よりもミギーがかわいく見えた。
う〜ん...
前作がとても良かったので、期待してみてみましたが、展開が早い割に内容が薄い感じがしました。
もう少しアクションがあっても良かったかなぁ〜と。
漫画を読んでいたので、全体的には楽しめました!!!
人の本質は残虐なのか慈悲深いのか
原作未読。
前編は最後まで興味深く観られたものの、
派手なVFXが披露されるシーンはほとんど無いし、
作品のテーマもイマイチ掴み切れず終いで、
あくまで後編へのお膳立て、という印象だった。
しかし……いやはや、やっぱ後編からがこの映画の本気だったんすね。
ストーリー展開もテーマもVFXアクションも前編とは段違い。
徹頭徹尾、面白かった!
.
.
.
終盤の“後藤”とのバトルは、ハリウッド映画のアクション
演出の密度と比べるとやはり満足のいくものではないが
(森林での格闘は最強生物の攻撃にしては寂しいし、
“後藤”vs特殊部隊の戦いも見せて欲しかった)、
さすがは山崎貴監督作品というべきか、人対人という
スケールでのアクションにおいては邦画最高峰のVFX。
テーマを語る上でも十分な分量だし、廃棄物処理場での
画作りはどこを切り取ってもクライマックスに相応しい迫力だ。
顔をしかめるほど不気味なクリーチャーデザインもグッド!
『遊星からの物体X』やら『DEAD SPACE』やらが
大好きな自分はこういうウネウネモゾモゾ造形の
クリーチャーにヒジョーに弱いんである(悪趣味って言うな)。
.
.
.
唸ったのはテーマ面。
「私達をいじめるな」という田宮の言葉、そして
真の『寄生獣』が誰かを問うあの恐ろしい演説によって、
『人類を脅かす恐怖との対決』という当初の図式は崩れる。
脅威だと思っていた存在が、実は脅威にさらされる側だったのだ。
.
.
.
繁殖を妨げる生物を敵と見なし排除する――
それは何も人間のみに限った行為ではないが、
我々人間は他種を排除する技に異常なほど長けている。
度を越えた殺戮行為を少なからず繰り返してきている。
一方で、ミギーの言葉にもあった通り、別種のいきものの
痛みを理解し憐れみを寄せる生物というのが地球上にも
そうそう多くはない事も事実ではと思う。
何なのだろう、この不可解な生物は?
種を繁栄させる為に数多のいきものを滅ぼしてきたくせ、
か弱いいきものには愛情や憐れみを寄せるというこの矛盾。
人の本質とは残虐なものなのか? 慈悲深いものなのか?
あるいはどちらに分ける事もできないのか?
一度は憐れみを掛けて“後藤” を見逃そうとした主人公が、
思い直して彼を『火葬』する場面が忘れ難い。
「ごめんな、それでも生きていたいんだ」
.
.
.
自分の大事なものを守る為、それに害為す者を殺すのは、
太古の昔から生物に組み込まれた覆し難い本能だと思う。
残念だが、人の数がどこまで膨れ上がろうとそれはきっと変わらない。
だが、人と他生物が共存できる世界で無ければ、いずれは
人が絶滅の危機に晒されるということも理解できる。
それだけではない。
田宮は赤ん坊に愛情を抱くようになった。
不思議だが、ヒトだけでなく、イルカやサルなども同種に
対して抱くような愛情や憐れみを他種に抱く事があるらしい。
その感情は生物の進化において必然なのだろうか?
ならば、自分達を生かす事も、他生物を生かす事も、
どちらも生物としての要求である可能性は無いのか?
生態系のバランスが崩れ切るか寄生生物が誕生してパクパク
されないうちに、共存の道が見つかればいいのだけど。
エンタメとしてもテーマ面でも見事な出来でした。
<2015.04.25鑑賞>
全232件中、101~120件目を表示