「人間の立場が逆転する」寄生獣 中野祐治さんの映画レビュー(感想・評価)
人間の立場が逆転する
ある日、人間の頭に侵入し、脳を含めた体全身を支配する「寄生生物」が空から降ってきて、人知れず人間社会に紛れ込んだ世界。寄生された人の頭部は自在に変形できるようになり、他に人に顔への擬態や、人間を切り裂けるような刃物にも形を変化させることができるようにもなり、それらを駆使し人間を捕食し事件になっていた。。。
そんな中、主人公の泉新一も同じように寄生されそうになるが、何とか頭への侵入は免れた。だが、新一の右腕に寄生され右手が寄生生物と置き換わってしまった。右手にちなんで「ミギー」と名乗るようになり、新一とミギーの共生生活が始まる。
冒頭のナレーションから考えさせられる話からスタートし、本作全体を通して哲学的に感じる場面が多かった。特に印象的だったのは、ミギーの意見が完全に論理的であること。感情や世間という考えは一切考慮せず、自己の保身のために時には非情とも思える行動をしていたが、「人間」だから感じていることであって、「自然」という視点で考えると、合理的な考えに従うことはありなのかなと感じました。
本作は前編なのでどうなっていくかが非常に気になったので、引き続き2作目も見てみようと思います。完結編のレビューにて全体の感想を述べようと思います。
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