「.」ジュラシック・ワールド 瀬雨伊府 琴さんの映画レビュー(感想・評価)
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自宅にて鑑賞。14年振りとなるシリーズ四作目で、正にエンターテインメントに徹した一作。チープで安易な物語を圧倒的な画面が補い予想以上に愉しめた。前作('01)迄と違い各々名前迄附いて、ヴェロキラプトルが初めてベビーフェイスな一面を見せる。でもやっぱりT-レックスは千両役者の扱いで存在感を示す。クライマックスではモササウルスも登場し、役者揃い踏みの大盛り上がりとなる。ただV,ドノフリオ演じるイン・ゲン社の“ヴィック・ホスキンス”が一貫した下衆に徹していた方がもっとメリハリがついた気がした。65/100点。
・大御所J.ウイリアムスから引き継がれてきたM.ジアッチーノの音楽、前作('01)のD.デイヴィスよりウンッと佳かった。
・水棲生物のアイデアは監督が思い付き、相談を持ち掛けた処、S.スピルバーグが気に入り、観客の前で鮫を食べさせるシーンを追加する事をオーダーし実現(追加)した。亦、劇中、登場するジャイロスフィアはS.スピルバーグのアイデア。
・“インドミナス・レックス(Indominus Rex)”はラテン語で「激しく荒々しいキング」の意味である。
・劇中、ビジタセンターのフォログラムに登場するディロフォサウルスやヴェロキラプトル等は、『ジュラシック・パーク('93)』からの引用である。
・“アラン・グラント”のS.ニール、“エリー・サトラー”のL.ダーン、“ジョン・ハモンド”のR.アッテンボロー、“イアン・マルコム”のJ.ゴールドブラム等は、当初出演が噂されていたが、オリジナル版からは“ヘンリー・ウー”のB.D.ウォンのみがキャスティングを果たした。
・B.D.ハワード演じる“クレア”の衣裳が白いのは、『ジュラシック・パーク('93)』、『ロスト・ワールド/ジュラシック・パーク('97)』で“ジョン・ハモンド”役のR.アッテンボローが終始、白い服を着用していたのに敬意を払っての事らしい。
・鑑賞日:2016年1月20日(水)