「なんてごちゃごちゃした家族!」8月の家族たち ゼンさんの映画レビュー(感想・評価)
なんてごちゃごちゃした家族!
血がつながっているからこそ、腹の底から憎むことが出来るし、だけどそれでも愛さずにいられない。
家族は優しいばかりでない。ときにどうしようもない“しがらみ”であることを、名優たちの素晴らしい演技を見ながら思い出す。
テーブルに集った家族の一員たち――その内の誰も“霞む”ことなく、見終わればまさに「一個の家族の物語」として誰の脳裏にも思い出されることだろう。
長らく会わなかった自分の両親や子供、近しい親族と再会したときのような、微かに苦くてほの温かい心地を甦らせられた。
血のつながりって、不思議なものです。
そんなことを思わされた映画でした。
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