her 世界でひとつの彼女のレビュー・感想・評価
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結構近未来の切ないラブロマンス
人工知能OS「サマンサ」とちょっと不器用な男とのラブロマンス。
こんなに自身のことを理解してくれる直感系のOSがいたら恋に落ちてしまうのは仕方がないと思わせてくれるほどの説得力。
OSが進化しすぎたための切ないクライマックスには胸熱。
う〜ん
最後はバッドエンドというか、うまくはいかないんだろうなと予想していたけれど、案の定。あれだけ期待させておいて結局そんなもんかと。
スカーレット・ヨハンソンが良いだけで、中身はペラペラで、全くおもしろくなかった。
世界を作っていて素敵
お話しがとても素敵なのはもちろんですが、
未来の街やファッションまでしっかり作られていて
感動しました。
この時代の流行まで設定されてる気がします。
こういうおじさんの恋も、
元カノの気持ちも理解できて複雑な思いがせつなく沁みました。
私はコレで十分ですな…
「で、何処に行けばこのOSが手に入るの?!」涙
一言で言えば「siriに人が恋する映画」。
そんな突拍子もない話を、甘さと苦さと幸福感と絶望感とをたっぷりまぶして、あと味良く着地させた脚本の妙ったら!
SFと書いて「スコシ・フシギ」の王道を堂々と行く、スパイク監督大復活作品。
衣装、音楽、画面、ホアキン&声のみのスカヨハの演技がとにかく良かった!
おかげで甘いマスクして「ブルー・バレンタイン」並に牙を剥く本作を、最後まで楽しめたのは大きい。
それだけ「女性に棄てられたことしかない野郎」は鑑賞に注意!
本当に、観終えてアレやコレや想い出さされて、ドッと疲れるから!涙
あえて言質を避ける、主人公と一観客の親和性。
其処がとにかく。でしょ?涙
ともあれ「恋」とは何かを語る、痛いオトナ絵本に拍手!
1人で観るべき最高の一本!
シリの進化系のようなOSとの恋愛ものという飛んだ設定だが、これが近い未来に起こりえそうなリアリティもった恋愛映画。
スパイクジョーンズ健在!と唸らせられた。
世界観、画面構成、デザイン、小道具、音楽、どれも上質。
ホアキンもヨハンソンもまた最高。
私なりに切なさとやるせなさを感じた。
この映画を観て改めて自覚したことがあります。
私は「S好きのS」ということ。
早い段階でOSのサマンサでは全く物足りなく感じてしまい、ラストが近づくにつれ「あー、また女を傷つけちゃった、また女に逃げられた」感を実感&実記憶を思い出して苦い思い。
面白かった。
演出やインテリアなどがお洒落。
監督の作品は他に「かいじゅうたちのいるところ」が個人的に微妙だったのであまり期待せずに見たんですけど、今作は予想以上に良かったです。
台詞のないシーンとかはアップルのCMを見てるようでした。
こんな携帯だったらそりゃ恋するよ
ずっとそばで理解してくれて、決して自分を否定しない存在がいたら、人工知能にだって恋をするのは当たり前だと思う。
しかも、声だけの存在で機械を目の当たりにしてないから盛り上がってしまうのも理解できます。
傷ついた主人公がまた恋をしていける姿はとても良かったけど、
ただ、どう面白かったの?と、聞かれると、説明が難しい映画だったな。
とても切ないわけじゃ無いし、幸せな映画かと言われると首を傾げたくなるし、でも観れて良かったと思える映画でした。
優しさに満ちた作品
OSは現代の生活とは切り離せないもの。
そう考えると、OSとの恋愛も十分あり得るのかもしれない。
頭では“OSとの恋愛なんてあり得ないでしょ”と思っていても、主人公がサマンサに惹かれ、付き合い、嫉妬する様子は、人間の女性に恋をするのと何ら変わりないように思えた。
(相手がOSなだけに、個人的に苦手…というか興醒めするシーンもあったけど)
設定も、そう遠くない未来を見ているような近未来が舞台なので、あまりSF色は強くなく自然に入り込める。
オシャレだけど温もりがある色合いの映像も好み。
印象的だったのは台詞。
主人公の職業が手紙の代筆業というのが効いていて、素敵な台詞が多かった。書き留めておきたいと思うものも。
私自身が普段から感じている事を的確に表した台詞もあり、ハッとさせられた。
主演のフォアキン・フェニックスはもっと強い役のイメージがあったので、今作で見せる優しく悲しげな表情が印象的だ。
しかしこの主人公、OSに恋をするダメ男として共感を抱かせているけど、意外とモテモテな気がする。元妻、デート相手、親友はみんな美人だし笑
彼女は、確かに、其処に居た。
そこまで遠くない、現代により近い未来。そして今よりもほどほどに進化しているインフラ。そんな世界に生きている主人公セオドア。彼が抱える孤独は深い。どんな未来世界に生きていたって、人間の抱える感情はずっと不変で、孤独は孤独で、辛さは辛さだ。
そんな近未来の社会であるなら、必然的に産まれるであろう飛躍的に発達した人工知能。偶然にもそのひとつと出逢ってしまったセオドア。そのAIは自身をサマンサと名乗った。性別は女。
突如始まるサマンサとセオドアの奇妙な共同生活。実体を持たぬ彼女との心の交流。二人は打ち解け、理解し合い、やがて愛し合う。
しかし、ここで我々は「うん?え?おや?」となる。
近い将来、全く有り得ないとは言い切れないのかもしれないが、人ならざる物との恋愛関係は、現時点では「ちょいと待て」となる。劇中内でも「ちょいと待て」となっている。とても理解し難い関係性だ。理解できる!て言い切れる人の方が寧ろ珍しいだろう。
けれども営まれる愛の蜜月。情愛。熱烈な感情のやり取り。そしてセックス(!!??)。
共感を呼ぶには余りにも難しいテーマではなかろうか。それは生身ではないのだから。体を持たないのだから。ただのプログラムなのだから。
でも。でも、セオドアにとって彼女は確かに其処に居るのだ。そこで一緒に暮らし、そこで一緒に笑っている。リアルな存在だ。
難しい。
とても難しいと思う。「心」とは難しい。
「心」の定義が、概念が揺るぎだしている。安易な結論へは結び付けられない。寧ろ結論なんて出せないのだと思う。
感動もしつつ、疑問も抱きながら、どこかモヤモヤとした感情が渦巻いて、複雑な思いで鑑賞を終えた。
スカーレット・ヨハンソン
事前に声がスカーレット・ヨハンソンだと知っていたので、単なるPCではなく彼女の姿をイメージしてしまった。よって、違和感なく、PCとの純愛にそれなりに入り込むことができた。それでも、冷静に見れば、単純にキモいだけの主人公がかなり冗長に描かれるのには少々辟易した。美しく知性的な妻が去っていくのはやむ無し!と感じさせられた。また、男にとってこの上なく好都合な状況を、ことごとくふいにしてしまうのにも、長嘆息を禁じ得なかった。見方によっては、純粋で誠実なのかもしれないけれど。どうみても、エイミーとベストマッチだと冒頭から思っていたけれど、ラストはなるようになった!ということでいいのだろうか?スッキリしない終わり方だった。
センスの賜物
ギーグなSF恋愛映画なのに、違和感なく、ざわつくことなく、最後までしっかり見られるのは、スパイク・ジョーンズの卓越したセンスと、洗練を超越したアーケードファイアの音楽のおかげ。素晴らしい!!
変わったSF映画
ちょっと変わったSF映画として観ると発想とか面白いとは想うのですが、恋愛映画として期待して観に行くと少し違う気がします。。。 人によっても違うかもですが、私はこの映画には入り込めませんでした。。
性の部分の描写も、リアル過ぎるのか、非現実過ぎるのか違和感があって何か興醒め。。主人公の男性目線なので、それもあるのかも?
でも、良いセリフもあったり、近未来こうなるかも?観たいな所は面白かった。
わかるわかる。
恋愛をこれほど真摯に描いた映画があっただろうか。
たいがいはラブコメディという枠のなかで男女が恋のさやあてやかけひきをしている。それをもってラブストーリーと呼んでいる。
または、恋愛の前に立ちはだかる強大な障害に対して、2人がどう立ち向かっていくか。
スパイク・ジョーンズは誰しもが経験する恋愛だが、人が変わればまったく違う様相を変えてしまう恋愛を真っ向から描いた。
相手がOSだっただけである。
わかりやすい事件や物事が変わってしまう何事かがあるわけではない。だが、恋愛そのものは事件の連続である。そのことを踏まえて本作は作られている。ある面、退屈かもしれないが、示唆に富むセリフの洪水は、勉強になるといってもいい。
ホアキン・フェニックスはどちらかというとエキセントリックな俳優で、本作のようなものからは一番遠い種類の俳優、だと思っていた。それが、喜怒哀楽をオーバーに演じるわけでもないのにセオドアの心情をきっちりと演じていた。キャリアでベストの芝居である。
話題のスカーレット・ヨハンソンはどちらかというと、役得のところがある。が、映画を支えていたのは間違いない。
トリッキーな映画が多かったスパイク・ジョーンズだったが、ここにひとつ紛れもない王道の代表作ができあがった。
心地よい余韻
劇場を出て、映画の余韻から醒めない。いや、醒めたくないな。そう思わせてくれた映画に出会えたことが嬉しい。
セオドア演じるホアキン・フェニックスの演技が素晴らしい。その大きな瞳から見え隠れする感情のひとつひとつを愛さずにいられなくなる。そう、サマンサのように。
まず、職業がキュート。ガタイがよくて眼鏡に髭がチャームポイントで、エッチで、家に帰ればゲームばかり。そんなおじさんなのに、職業である手紙の代筆をする際のポエティックな感情表現は、あまりにも繊細。そんなキャラクター愛さずにはいられない!
彼の感情と共に、OSであるサマンサは誰よりも人間的にいきいきと、二人の感情のやり取りが丁寧に描かれる。サマンサの言葉は、誰かを愛するということについて、シンプルだけど大切なことについて語っていて、ドキッとした。真理を得てるな、と…。
間違いなく恋愛映画の傑作で、でも只の恋愛映画じゃない。ジャンルの枠にとらわれず、人間の感情を描いた映画として胸を打つもの。
脚本だけじゃなく、スパイク・ジョーンズのスタイリッシュなセンスが効いてて、どこまでも映画の世界に浸りたくなる。
大好きな映画のひとつになった。
肉体のない彼女。
今年のアカデミー賞脚本賞受賞作品。
スパイク・ジョーンズさんの作品は観たことありませんでしたが、ちょっと癖のある作品、ポスターの男性の弱々しい感じからしてもなんかちょっとオタクっぽいやつ??あるいはSF??とか思ってましたが、さすがの受賞作品でした。特に人工知能の台詞は、どこか人間ぽくもどっか非人間的で秀逸でした。
この人工知能、iphoneのsiriがもっと進化して、人格も持ったと無理矢理にでも想像すると、ちょっとわかる。
ポスターの背景の赤が、主人公のシャツや所有のアイテムに使われてたり(意味あり??)、全体的にお洒落。ちょっとだけ近未来って設定もSFぽくなくて入っていきやすかった。
で、まずはスカーレット・ヨハンソン!、結局声のみの出演でしたが、
色っぽいなあ。顔知ってたから、人工知能OSってなかなか思えなかったのは、ちょっと残念だったけど。
こういう場合、誰かの体や顔にダブらせるのかな??何もない真っ黒の画面に官能さがあるとは新鮮でした。
ちょっと近未来のPCは、キーボドレス。つまり打たない、書くではなく話す。だから、街中、人工知能とブツブツひとりで話してる人だらけ(笑)コミュニケーションは将来こーなるのかな??
どこかまともで、どこかまともでない社会、監督の皮肉かもねー。
肝心のストーリーは、離婚調整中の中年おじさんが人工知能型に出会って恋をする、純愛するって話。これねー、観ていないとSFかコメディかってなりそうですが、あるかなあって思えるところがこの映画の醍醐味でしょうね。
肉体のない分、心と心のつながりのみでの恋愛、究極とも言えるのでしょうか。じゃあみんな人工知能とつきあえばってなるけど、そうはいかないとこもね、それが後半部分にでてきて、物語は、エンディングへとむかっていきます。
しかし声がいわゆるコンピューター声だったら、こうはならないでしょ。やっぱ生身の人間の声だから、あり得た??そこも進化するOSだから進化しちゃうかな。
あとこれだけは言いたい。
スカーレット・ヨハンソンは声だけだからともかくも元妻役のエイミー・アダムスさんと、元彼女がルーニー・マーラさん。なんだお前ってかんじ。しかもラストは、うん??どーいうこと??
1日デートするのも超美人やしー、ありえん。
現実だったら、こいつの相談には乗らない(笑)
最後、エンドロール前の曲、女性がボーカルのやつ、いい曲だったなあ。曲名わかんなかったのが残念。
20分短縮してくれたら、評価4.5だったけど、ちょっと長かったので、
その分マイナス0.5で。
リアルな感情、人間関係とは
何か、ということを考えさせられる作品で、アカデミー脚本賞をとったというのは納得できる。同時期に公開されている、同じ人工知能が題材の「トランセンデンス」の100倍おもしろい。
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