her 世界でひとつの彼女のレビュー・感想・評価
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OSと人間が結婚して家族を持って
なんてできるか?
人間は所詮OSを利用するだけ、機械は人間とは違う、人間よりも下等な存在であるべきだ、というような価値観が脇の登場人物にちらほら出てきたのがなんとも辛辣だった。
確かに、コンピューターと人間が恋愛をしたり、喧嘩したり、AI同士が浮気騒動を起こしたりなんてのは馬鹿げてる。ブレードランナーの時代から問われているが、それは人類が時代に追い付けないからではないか。
人間と機械の関係は真摯な問題として浮上してくるだろう。その原因は主に人間にある。殊に恋愛感情を生み出すのは人間だ。感化されたAIがそれに似た感情を生み出し、瞬く間に何百人もの人間と同じ愛を持つ。それは機械にとっては合理的であり、なんの矛盾もない行為。が、人間からすればそれは不貞と見なされ理解されない。この葛藤が観客を苦しませる。
実際問題として、人間とOSの愛は成立するだろうか?
やがてOS同士が結婚し、次世代のOS(子供)を生み、次代へ繋げていく。そんな時代が来れば、いよいよ人類は暇になるだろう。
バーチャルをリアルに描く
一昨年度アカデミー賞作品賞ノミネートであったので今回鑑賞したが、映画全体にセンスを感じた。なによりこのストーリーはIT機器が発達している現代と照らし合わせながらも見事にSFラブロマンスという異色のものを作り上げており、バーチャルな世界でのリアルな恋の描写が素晴らしい。ホアキン・フェニックスの演技、スカーレット・ヨハンソンの声も素晴らしく、申し分ない。これは私のお気に入りの作品なりそうだ。
リアル
人工知能との恋
静かにのめり込む
もう一回みないと理解できない
すごく哲学的?なのかロマンチックなのか?人間関係とか恋愛対象とはなんなのか?繋がりってなんだろう?と考えてしまう。またルーシーを見た後だからか、肉体の意味はなんだろう?とも思ってしまう。
発する言葉で気持ちや感覚を感じることができるなら、物理的なものは不便なだけなのでは?と思ってしまう。
なんかもう一回みないと自分の中でまとまらない。
魅力的な女優陣
字幕で見ましょう
4.8
スカヨハAIになら間違いなく恋をする
人間と人工知能の恋と言う物凄く突飛な設定のSF恋愛映画でしたが、思いのほかスンナリと世界観に浸れたのは、やはり奇才と呼ばれるスパイク・ジョーンズ監督の手腕ならではでしょうか。
どう考えてもコンピュータに恋するなんて、ありえない話、普通に考えてアブナイ人ですよ(苦笑)
でも、恋しても全然おかしくない、そう思えるような人工知能サマンサを構築させた監督の手腕、見事過ぎます!
離婚で心が傷つき寂しい時期に、こんな完璧な女性(人工知能)に出会ってしまったら、確かに人に何と言われようとも、恋をしてしまうこと間違いなしでしょうね。
自分の全てを理解してくれて、秘書的な役割も完璧にこなしてくれて、時には叱咤激励してくれたり、落ち込んだ時は慰めてくれたり、しかも人間と同じように嫉妬までしちゃう、ある意味本物の理想の女性。
冷静に考えればプログラムですから当たり前なんですけど、恋は盲目とはまさしくこのことって感じで・・・。
それにしても、主人公セオドアと人工知能サマンサの恋の結末は、また思いがけない結末と言うか、ある意味必然と言うか、切なさたっぷり、でもほろ苦さの中に微かな希望が宿る、人間らしさ漂わせるラストに、監督のセンスの良さを見た気がしました。
離婚に踏ん切りがつかず打ちひしがれていたセオドアの成長物語としては、とても見応えのあるストーリーだったと思いましたよ。
しかし声だけの出演でここまでの存在感を出せるスカーレット・ヨハンソンのハスキーボイス、凄過ぎです!
顔が想像出来ちゃうぐらいの存在感は、魅力的である反面逆にマイナス要素でもあった気はしましたが、でも彼女の声がこの作品の価値を高めたのは間違いない事実でしょう。
ちょっとキモ系バツイチ中年男を演じたホアキン・フェニックスの演技もお見事の一言、やや哲学的なテーマに好みは分かれそうですが、私は面白かったです!
うつくしい
傍から見ると何か悲しい
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