劇場公開日 2014年6月28日

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「優しさに満ちた作品」her 世界でひとつの彼女 くりぼさんの映画レビュー(感想・評価)

4.0優しさに満ちた作品

2014年8月31日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

泣ける

悲しい

知的

OSは現代の生活とは切り離せないもの。
そう考えると、OSとの恋愛も十分あり得るのかもしれない。
頭では“OSとの恋愛なんてあり得ないでしょ”と思っていても、主人公がサマンサに惹かれ、付き合い、嫉妬する様子は、人間の女性に恋をするのと何ら変わりないように思えた。
(相手がOSなだけに、個人的に苦手…というか興醒めするシーンもあったけど)

設定も、そう遠くない未来を見ているような近未来が舞台なので、あまりSF色は強くなく自然に入り込める。
オシャレだけど温もりがある色合いの映像も好み。

印象的だったのは台詞。
主人公の職業が手紙の代筆業というのが効いていて、素敵な台詞が多かった。書き留めておきたいと思うものも。
私自身が普段から感じている事を的確に表した台詞もあり、ハッとさせられた。

主演のフォアキン・フェニックスはもっと強い役のイメージがあったので、今作で見せる優しく悲しげな表情が印象的だ。

しかしこの主人公、OSに恋をするダメ男として共感を抱かせているけど、意外とモテモテな気がする。元妻、デート相手、親友はみんな美人だし笑

くりぼ