「味わいも、あと味も深い映画。」インサイド・ルーウィン・デイヴィス 名もなき男の歌 好きこそモノのヘタレなれさんの映画レビュー(感想・評価)
味わいも、あと味も深い映画。
観終えてなぜか「邯鄲の夢」という言葉が頭に浮かんだ一本。
ユリシーズ…かぁ…
信念を曲げられず、かと言って音楽も捨てられず。
で、どん詰まりライフの男の、大分に不運な日常。
それを静かだけどバッサリと、黒い笑いを取りに来るコーエン印で描いた快作。
オスカー・アイザックの見事な歌声&演奏もあり、音楽が良いのは当然。
それ以上に、鬼のように口の悪い女性シンガーを演じたキャリー・マリガンが非常に魅力的で◎
そして小さな光りを感じさせるラスト…
苦味の中に爽やかさが残る一本。
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