「愛すべきダメ男と気ままな猫をちゃんと描けている希少な映画」インサイド・ルーウィン・デイヴィス 名もなき男の歌 mmmasuoさんの映画レビュー(感想・評価)
愛すべきダメ男と気ままな猫をちゃんと描けている希少な映画
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今年15本目。絶対に臭そうな服を着て、人の家のカウチを転々とするルーウィン。過去の栄光やプライドに囚われたダメな男…と思いきや、かつての相方との顛末をさりげなく観客に伝える中盤以降、ただのダメ男から不器用で純粋すぎるゆえにもがく男としてルーウィンの印象が反転して、ぐぐっと感情移入してしまった。
したたかで口汚いがルーウィンを許してしまうキャリーマリガンの気持ちも、わかる。面倒見の良いプロデューサーへのルーウィンの態度も、わかる。最後の歌の、絞り出すようなあの歌詞も、響く。あれはフォークというよりブルース。
コーエン兄弟らしいシニカルだけど愛のある演出手腕がビビッとはまってて好きな作品です。それにしても猫奔放すぎる(そこがかわいい)。
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