STAND BY ME ドラえもんのレビュー・感想・評価
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幸せになるのは難しい
U-NEXTで久々に鑑賞。
自身の小学生時代が蘇るぐらい懐かしくなりました。
複数の原作エピソードが一つにまとまっており、2人の絆に焦点が当てられていました。望んでもいないお世話を任されたドラえもん、失敗続きで思い通りにうまくいかないのび太。そんな2人が様々な困難に直面しながらも、ひみつ道具を駆使して小さな成功体験を積み重ねながら成長していきます。ここから、幸せを目指すのがどれだけ難しいのか痛感しました。
個人的には、春の映画シリーズではあまり目立っていないセワシと出来杉がキーパーソンとして機能していたのがよかったです。
子供は勿論ですが、ドラえもんを見て育った大人にも観てほしい作品です。ところで、今年で公開から10年が経っていることに驚きました。時の流れは早いもんですね………
自由ゆえの不自由
ドラえもん映画マラソンをする上で避けようにも避けられない壁として存在するこの『STAND BY ME』シリーズ。とはいえ見ないことには何も言えないので思い切って鑑賞。
エモさと劇伴で押し切るパワープレイに関しては確かに鼻につくものの、こういうのは『のび太の恐竜2006』以降の本家ドラえもん映画のお家芸でもあるので「山崎貴が悪い!」みたいな党派的な批判を述べるつもりはない。むしろ想像よりだいぶマシだった。
映像に関して言えば、本家とは全く異なるテクスチャを楽しめたので割と満足している。
手描きアニメでは運動主体と背景美術は完全に別レイヤーで制作されている。これを同一レイヤーで行う作画技術を「背景動画」などと呼ぶのだが、見栄えは悪いわコストはかかるわでロクなことがない。特に縦横無尽に動き回るようなカメラワークを想定する場合、アニメーターには気の遠くなるような作業量と空間把握能力が要求される。
その点3DCGは運動主体と背景美術を難なく同時に動かせる。タケコプターをつけたのび太が夜の街を縦横無尽に飛び回るといったスーパーアクロバットには思わず瞠目した。こういうのは3DCGでなければ味わえない。
とはいえ、映像と音声の接合という点において本作は非常に残念だったと言わざるを得ない。「帰ってきたドラえもん」を原作とした終盤のシーンがその好例だ。
ウソ800の効果で現代の世界に戻ってきたドラえもん。原作漫画ではのび太が「うれしくない。これからまた、ずうっとドラえもんといっしょにくらさない」と言いながらドラえもんと抱き合う。
あるいは98年に渡辺歩が監督した短編映画『帰ってきたドラえもん』では「ぼく、うれしくない。ぜったいわかれたい。これからぼく、ずっとずっとドラえもんとくらさない。ドラえもんなんか、大っきらい」と言う。
一方本作では「(嗚咽)…う、うれしくない。ぜんぜん、うれしくない。ちっともうれしくない。(嗚咽)ほんとに、うれしくない。これからも、ずっと、ドラえもんと、いっしょに、くらさない。くらさないったら、くらさない…(フェードアウト)」と言う。
客観的時間が存在しない漫画版が最も簡潔であるのは当然として、同じくアニメというフォーマットで製作された98年版と比べててみても『SBM』の言い回しは非常に長ったるい。そしてその長ったるさがシーンに弛緩の印象をもたらし、結果的に感動が薄まっている。
『SBM』の長ったるさを演出の不出来と結論付けることは容易だが、ここには手描きアニメと3DCGアニメの根本的な差異が表れていると思う。
リアル志向の3DCGアニメには原則的に静止状態というものが存在しない。事実、本作の登場人物たちの動きに着目すると、直立しているときでさえ呼吸に合わせて細やかに微動しているのがわかる。
そう、この呼吸というやつが諸悪の根源だ。映像の中に呼吸があることによって後から吹き込まれる音声が制約を受ける。先行する映像の中に明らかに刻印されてしまっている呼吸に従属せざるを得ない音声は、無意味な嗚咽や間による水増しを余儀なくされる。非常にテンポが悪い。
これが手描きアニメであれば制約は少ない。98年版で上述のセリフが発されるとき、作画上ののび太は口を全く同じ動きでパクパクさせているだけだ。多分、どんなセリフをあてがってもさほど違和感はない。しかしこうした余白があることで、アフレコされる音声は映像に完全に従属する必要がなく、したがってごく自然なテンポで発話される。
技術的限界を振り切ったはずの3DCGアニメのほうが、映像と音声の接合という観点においてはむしろ可能性が閉ざされてしまっているという悲しい逆説。
とはいえ「うれしくない」を連呼させたり最後の一言をフェードアウトさせたりするような壊滅的センスに関しては演出家の責任だと思う。あと普通に音声のテンポがおかしくなるんならカット割ったり顔以外のショット映したりして誤魔化せばいいだろとも思う。ちなみに98年版ではのび太が発話している時間の半分くらいがカットと顔以外のショットでうまく誤魔化されていた。
見終わった直後はそこそこ好意的だったものの、比較対象として再鑑賞した98年版『帰ってきたドラえもん』の演出があまりにも冴えていたせいで本作の評価が相対的に下がってしまった。ドラえもんが帰ってきたのを察したのび太のママがハンバーグの種を3つから4つに増やす演出とかマジで最高なんだよな…それに比べて本作は…
いや、これくらいにしときましょう…
思いがけず泣かされました💧
私が小学生の時、漫画本とテレビアニメで馴染があったドラえもん。この映画が公開される前、劇場で予告編を見た時はフルCGアニメのドラえもんに違和感を感じました。でも実際に映画が公開され作品を見たら、知っているはずのストーリーなのに思いがけず泣かされてしまいました。そして生まれて初めてドラえもんの可愛さに気付かされました。子供の頃は純粋に楽しく面白く見ていたドラえもん。大人になった35年後、まさかこんなにも感動して心を揺さぶられる作品だったとは思いもしていませんでした。
全て内容を覚えてる中で初めて見た映画
未来の町を表現した世界観や回想シーンで感動させたり、新しい過去の話に分岐させて話を作るのは上手い戦略だと思ったけど感動的だけどこの映画と繋がりが感じれないから内容が薄かった。
監督の個性を完全に消し去り、娯楽に徹した職人芸的作品。
3Dのドラえもんで、どんなものかと思って見てみたが素晴らしかった。
いつものように他の場所に冒険するのではなくて、日常生活のままである。
なにがよかったかというと、原点回帰しているところだ。
ドラえもんが何のために来たのかという原点に戻り、彼にとってなにが幸せなのかという問いを検証する内容になっている。
ドラえもんはのび太を幸せにするという任務を追っており、プロットとしてはしずかちゃんと結婚するのが最終ゴールとして設定される。
しかし、それはあくまでも表面的なゴールであり、頼りないのび太がいかに自立していくか、というのがドラえもんの根底に流れるテーマだ。
本作は山崎貴監督作品だ。「ゴジラ」も「三丁目の夕日」も観ておらず、山崎作品は初見。
観ていて思ったのは、すぐれたストーリーテラーなのがわかる。ドラえもんというアニメの世界が広く認知されているから、余計な説明は省いても観客は
物語に入っていく。その世界でいかに観客を楽しませるかというところで、誰もが楽しめる作品を作っている。おとなも子どもも楽しめるし、昔のドラえもんのファンも楽しめる。
なぜなら時代設定が1970年代だからだ。現在のアニメのドラえもんの時代設定がいつなのかはわからないが、70年代といえば団塊世代がまだ若かった頃だ。客層としては一番大きな層だろう。もちろん、古臭さなどみじんもないから、現在のドラえもんファンもがっちりつかむ。
あまりにもクリーンな仕上がりなので、逆にそれが気にいらない人もいるかもしれないが、この仕上がりを嫌がる人は少数派だろう。
売れる映画を作ることが最優先事項で、見事に成功している。
製作費は不明。興行収入は270億円。
続編が作られたので、黒字だったのだろう。
山崎貴という人物の作家性というものがまったく見えてこないが、売れる映画とはそういうものなのかもしれない。
最後のNG集はいらないと思う
アニメ版の「帰ってきたドラえもん」を観て何度泣いたことか。
期待値が上がりすぎてしまったけど、ぼちぼちだったと思う。
ちょっと詰め込み過ぎかなって感じはした。
3Dは可愛いし、特に違和感もなくて良かった。
てか、青年のび太の声って妻夫木聡だったんだ!
全然気付かなかった。
怒りのあまりに泣けた、ドラ泣き。
これは酷かったですねぇ……だって、ただ原作の名エピソード群を羅列しているだけなんですもん。
これが国内での興行収入が約83億円という大ヒットを記録するとは、それこそ何か秘密道具でも使ったのではないでしょうか。
総集編ゆえの魅力のなさ
良かったエピソードの詰め合わせと聞いたが、出合いと別れのエピソードを重視したために2人が絆を育む過程があまり描かれておらず感動が少ない。見終わった後に何も残らない。あと、ドラえもんが笑ったときの二重の目が虫に見えて本当に無理だった。。
よくこれを子に見せたものよ。糾弾すべき案件。
初見。
ルッキズム他様々な異和を安穏と温存する驚きの扁平。
それでいて三流感動ポルノとは。
よくこれを子に見せたものよ。
憎むべき物語要素の多く(全て?)が内包される
糾弾すべき重要案件だ。
2もあるのか。
感動というテーマの空回り
3DCGで描かれたドラえもんということで話題になってはいたが、ドラえもんをCGにしたところで特別ワクワクするとかはない。こんな映像作れるんだぞ、という作り手の自慢なだけで、果たしてドラえもんを3DCGで動かして欲しいと願った人がどれだけいたのだろうか。
それは置いといて、内容も原作に沿ってやればいいのに、ところどころに散りばめたオリジナル設定が軒並み酷いことになっている。
特にやり遂げプログラムで、嫌がるドラえもんに体罰を与えて無理矢理働かせる暴挙に出ているのはいかがなものか。
もちろん、視聴者を感動させようと仕込んだ設定ではあるが、あまりのドラえもんへの酷い扱いに感動どころではない。子どもたちに夢を与えたいとドラえもんを生んだ藤子F不二雄先生がもしこれを見たらどう思われるのか。冒頭からゲンナリである。
中盤もつっこみたくなる場面が多く、感動作「さようならドラえもん」が下手な演出で全然感動出来ないのも酷い。
でも、一番酷いのはなぜウソ800の話まで作ってしまったのか。
時間がないせいでクライマックス後のちょっとした追加ストーリーみたいな扱いでしか描けないなら、ないほうがマシ。
それに、「ドラえもんがいるわけないでしょ」という絶望から、襖を開けたらドラえもんが部屋にいるいつもの景色が戻っていたという映画として一番大事に描かれなきゃいけないだろうシーンが雑になってることで台無しになっている。
この映画を見て思ったのは、キャラを動かしてこんなものしか作れない監督への落胆よりも、数ページしかない絵でアニメの何倍も読み手を引き込むことができる藤子先生の表現力に改めて感動しました。
あ、大人のジャイアンの部屋に乙女の愛の夢のレコードが置いてあったりと多少はニクい演出があったので星2個あげておきます。
子供の情操に悪影響極まりない
ネットフリックスにあり、子供が見たいというので途中まで見ていたが、これは良くないと判断し、途中で試聴をやめた。
まず、ターゲットが謎。大人向けにしては子供っぽすぎ、子供向けにしては大人っぽすぎる。
とにかく脚本の程度が低い。「『絆』をテーマに、USO800を倣って書こうぜ!」というノリで適当な脚本を書いたのだろうと推察。薄っぺらい。
演出がくどい。ルッキズム過多。古くさいジェンダーロール。
「結婚」をここまで強調するのはなんなのだろう。結婚がどうこう言われたって、結婚とは無縁な子供にとって意味わかんなくないか。原作だと、確か、ちょっとした裏設定的なものだったと思うけど、この作品では過度にそこにフォーカスしてて、気持ち悪い。「ブス(ジャイ子)と結婚したら不幸だけど、美人(しずかちゃん)と結婚したら幸せ」みたいな視点、子供に必要だと思うか?
もちろん、「結婚」がちょっとしたサブストーリー的なものだったら許せるかもしれないが、この映画はそれが中心になっているので、全く救いようがない。
原作が昔の作品だから、今の価値観と照らし合わせると価値観に軋轢が生まれるのは仕方ないとして、「結婚」みたいな価値観の違いがバチバチに生まれそうな作品の要素を選ぶのはなぜ? 軋轢が生じないようなテーマにフォーカスすれば良かったのではないか。それが見つけられないようでは、原作者が死んだ後でわざわざリブートする必要なんてないだろう。
「Stand By Me」という名作タイトルをそのまんま拝借している魂胆も気に食わない。映像等テクニカルな面以外では全てが最低レベルの映画。
泣けます
普段泣かないですが泣けました。
ドラえもんは、のび太がクズすぎて苦手なことがありますが、それを感じさせない良作です。
現実だとしずかちゃんはのび太と結婚すると色んな面で苦労するはず。それでもダメ人間がクラスのアイドルと結婚できる夢を見させてくれます。
3Dのドラえもんはリアルで、アニメで観るよりドラえもんを現実的に感...
3Dのドラえもんはリアルで、アニメで観るよりドラえもんを現実的に感じられて新鮮だった。
もちろん昔からのドラえもんが大好きだけど、3Dもこれはこれでアリだと思う。
このストーリーは昔からの不朽の名作ですね。
やっぱり結婚前夜のしずかちゃんのお父さんの台詞にじんと来る。
人を思いやる気持ち、人の不幸を悲しむ気持ち、諦めない気持ち、変わりたいと思う気持ち、頑張ること、大切な想いがこのストーリーにはいっぱい詰まっています。
ただつめこんだだけ
ドラえもんとのび太が
辛い時も楽しい時も一緒に過ごし
長い時間を共に過ごして
2人で乗り越えてきたからこそ生まれる
友情
それが、なんら表現されておらず、残念
ドラえもんは、ドラえもん好きがたまらない要素たっぷりで、ひたすら可愛かった
目の保養
ドラえもんでしょ?
知ってるよーー!でも楽しいって話題になってたから見てみた😊
知らない話が多すぎた!
ただのドラえもんとのび太の話じゃなくて、これは恋愛映画でした!
そして、感動するーえー未来も行くんだー
2も早くみたい!
のび太がしずかちゃんを思うように、愛されてみたいと思う作品でした‼️
フラットな目線で見た感想
普段は書き込みなんて絶対にしない私ですが、自分の中で酷評に酷評を重ねたので書きます。
私は原作未読なのですが、一緒に見た友達は原作を読んでいたので楽しめたみたいなので原作を読んでいるなら楽しいかも。
まず最初に3dグラフィックが私には受け付けれなかった。(これは人によるので、酷評ポイントではない)
端的にいうと、感動する話を詰め込んで泣かせに来ようとして全てが中途半端。あれで泣ける人は相当涙腺が緩いか、自己暗示で泣きに行ってる人以外いない。
泣かせたいポイントが4つほどありましたが、導入までの経路が薄っぺらすぎて何一つ心に刺さらなかった。
盛り上がりシーンもただ台詞を言っているだけで、そこに盛り上げるための「音楽」「アングル」「過程」「エフェクト」何一つ足りていない。
まさに駄作とはこの事と言わざるおえない作品でした。
ただただ酷い。
これで泣けると言ってる人とは、一緒に映画見たくないとすら思わせられました。
2をやるそうですが、間違いなく観ないでしょうね。
ドラえもんの普通の映画自体は自分はかなり感動して泣いちゃうので、好きなだけあって本当にショックでした
旧世代には違和感が
ドラえもんといっしょに、歳を重ねてきた身としては、最新の技術に彩られた映画はやや行き過ぎた感があります。
ストーリーは、おなじみの、少年の成長と、別れを描いたもので、不変の価値のある素晴らしいもの。誰が撮っても、それなりの出来は保証されているものです。
あとは、その味付けが気に入るか、そうでないかで、昔ながらのセルアニメに馴染んだ世代は、もう着いて行けないのかもしれません。
ピクサー作品などを見る限り、まだまだレベルが違うなと思いましたが、初めて見る世代の子供たちは、きっと大好きな一本になってくれるのではないかと思います。
2016.3.10
何故3D?
映画を良く見る友人に感動すると勧められて見たが、
コミック中の人気の話を繋げただけで、がっかり。
てっきり、のび太と恐竜の様なオリジナルストーリーかと思ったので。
粘土細工のような質感の人形ぽい人物に違和感。
源作漫画の再現度は高いけれど。
ただ、ドラえもん道具のプラスチック製の物の質感が凄かった。触り心地すら伝わるほど。
それと、どうしても新しいドラえもんの声優さんに馴染めなくて、無理。
凄く怠け者なドラえもんに見えてくる、、
なんか頼りない感じ。
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