はじまりは5つ星ホテルからのレビュー・感想・評価
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5つ星ホテルの覆面調査員の仕事をしている女性はとにかく仕事優先。そ...
5つ星ホテルの覆面調査員の仕事をしている女性はとにかく仕事優先。そうして年齢を重ねていくうちに不安に直面し、自分の人生を見つめなおす。
虚しさや寂しさが伝わってきて、人それぞれ価値観は違うけど、どんな歳のとり方をしていくことが大切なのかとか考える。
でも舞台となる様々な5つ星ホテルのシーンは楽しかった。
原題は viaggio sola ひとり旅
【最初の印象⇒あとからひっくり返る】
82分という短い映画。
これって何かの理由があってここまで切り詰められた尺なのだろうが、主人公イレーヌと彼女を取り巻く人々とのエピソードが、どこを取っても描写不足の尻切れトンボ。残念でした。
観光地を巡るテレビ番組に、少しドラマ性を持たせた風で、日本でもよくあるタイプの作りです。
ただし歯の浮くような宿の宣伝レポートではなく、あら探しの覆面採点ね。
コロナ禍で当分海外には行けそうもないので、“早回り世界一周”を見せもらえて、この映画まぁまぁでしたね。
しかし「イレーヌはアフリカには行かない」という妙ちくりんなオチ付き。
【後から気づいたこと】
でも、
観終わって思ったんですが、
別に「恋」とか「家族」とか無しで、世界中を飛び回っているビジネスパーソンはいくらでもいるのだから、
「イレーヌには何かが欠けている」とか
「イレーヌは可哀想」
とかは僕はぜんぜん思いませんでした。
イタリア映画なんだから、女=イコール=子沢山の頑張り母ちゃんで、パスタとポモドーロの台所シーンがある筈だと思っちゃいけない。
それってステレオタイプの色眼鏡だったかも・・
そう思ってもう一度全体を振り返ると、やりがいのある仕事で忙しい彼女が、取り巻きの人たちと関係はそこそこに切り上げていて、それぞれのエピソードに深入りしてはいないこの脚本は、“残念”ではなく“これも有り”だとわかってきました。
だってイレーヌの人生はイレーヌ本人の視点で進むのですから。
作品のスピリットは、自立し活躍している素敵なイレーヌ。
アフリカに行きたくないのなら、行かないでOKなのです(笑)
[viaggio sola ひとり旅]
・・いいじゃないですか~🎵
・・・・・・・・・・・・
人類学者役で登場していたレスリー・マンビルに会えたのは思わぬ収穫。「ファントム・スレッド」でダニエル・デイ=ルイスのお姉さん役をした人ですね。加賀まりこ似の人。
ホテル好きにはたまらない
40代の覆面ホテル調査員が、ヨーロッパの5つ星ホテルを飛び回りながら、自分が手にしてきたものと捨ててきたものを考える。
ホテル好きとしてはあちこちのホテルが見られるのも楽しいし、主人公のファッションもツボ。
こんな人生羨ましいな、とも思うが、中年独り者にはなかなかぐっとくる。
心の赴くままに生きるのもなかなかしんどいが、楽しむしかないねぇ。
孤独だけど羨ましい
一人旅になぜ惹かれるのか?考えれば理由はあるんだけど、いちいちそんなことも考えたくない。ただ、好きなんだ。こんな旅は生涯チャンスはないから映画で楽しんで、こんな女性のようにも生きられないから、やっぱり映画で楽しんだ!
旅好きにはたまらない内容なんだけど
あの優柔不断のボーイフレンド?の存在が不要過ぎ。子供浮気相手とこさえてて後から変に言い訳しちゃって。
主人公はまるで日本のバリキャリのアラフォーのようで共感を得れた。
イタリア女性ベルリンで出逢った初老の女性と直ぐ様英語でコミュニケーションしている所がかっこ良かった。
やってみたい
ホテルに限らず、レストランとかでも一人で入る時は少しこんな気分になる時もある(笑)
一人やから色々見えたり気になったりする事もあるし。なんか共感できる部分もあり、出てくるホテルや街並みは素晴らしく綺麗でした!
自由と孤独
自由と孤独は紙一重。
いい時は自由、悪い時は孤独。
孤独も悪くないんだけど。
ホテルは非日常の舞台であり、ホテルマンも客もその舞台で演技している俳優。
ホテルが落ち着かない理由、そして落ち着かないのは自分だけじゃないとわかり、安堵。
世界の5つ星ホテルと、独身女性の孤独
覆面調査員として世界中の5つ星ホテルを旅して回る独女の話。
5つ星ホテルを堪能できるちょっと大人のラブコメみたいな、ハッピーな物語を想像してたけど、「仕事に生きるアラフォー独女の孤独感」みたいなところにスポットが当たってるし、結局イレーネは孤独なままで、ジワリとしたハッピーエンドだった。
実在する世界の5つ星ホテルに惚れ惚れ。
ホテルのサービスはもちろん良ければ良いほど良いけど、旅の最大の価値は星がいくつとか値段がいくらとかそういう数値的なものでより「誰と何のために何をして過ごして帰ってくるか」で大きく決まるんだっていうことかな。かなり大雑把に言ったけど、中盤からの主人公の様子を見てすごく感じた。
旅を大きく左右するホテルに、客観的視点から点数をつけ続けてきた主人公は、人より多く旅を経験してるものの、自分自身の価値観で旅を楽しむことを忘れてたんじゃないかな。人生の殆どを旅する彼女にとって、旅を主観で楽しめないということは、人生という旅を楽しむ主観を失いつつあったんだと思う。
最後の最後で、人生という旅に出たんだなーと。
ま,こんなもんだろ
「ま,こんなもんだろ」という印象で大きな不満は無い(おそらくは女性がメインターゲットの)旅映画.映像は豪華,あとは全てそれなり.「5つ星ホテル」でまとめるとどれも似てくるんだなという発見もw
題名が3つ星
主人公は、世界中の5つ星ホテルのクオリティを評価する覆面調査員の40歳の独身女性です。
世界中の高級な5つ星ホテルを泊まり歩く毎日ですが。
姉からは、「結婚もしないで、将来身寄りも無くなるのに、それで幸せなの」と嫌味を言われ続ける日々です。
そして、15年以上付き合ってるけど結婚しない彼は、他の若い女性と3度寝て、あっという間に子供が出来てしまいます。
そんな孤独感を味わっている中、宿泊先のホテルで知り合った同じように独身で高齢の、男性に縛られない女性の自由な生き方を実践している学者の女性と意気投合します。
しかし、彼女の突然の心臓麻痺死を知り、自分自身の人生(評価)を見直し始めます。
今の時代、気づいてみれば40代で独身となり、同じような事を考えている人々は多いと思います。
それと、題名がオシャレなんだけど、内容を解りづらくしている気がしました。
題名からだと、5つ星ホテルで始まる恋の話かと勘違いしてしまいます。
自分なら、「私の秘密は5つ星ホテルの調査員」にします。
最後に一言、この女性は、イライラを抑えるためか、タバコばかり吸っているのが気になりました。
宮崎駿さんの『風立ちぬ』なみに主人公がタバコを吸っていて、少し不快になりました。
理解度は5つ星。
おそらく一生ご縁のない5つ星ホテルの詳細が観られるのなら、
特に物語などどうでもいい。的な発想をしても構わないだろうと、
そんな気持ちになってしまう作品。
しかし覆面調査員の主人公にとって優雅とはいえ仕事の正念場。
傍から見ただけでは分からない細かい粗を次々と列挙していくが、
当の本人も蓋を開ければ粗がいっぱい、独身子供なしオトコなし。
40代(美しいが、ちとムリがある)独身キャリアウーマンの孤独と
これからの人生設計を切なく前向きに描くJ・クルーニー的女性版。
主婦と仕事人の苦労を対比させる託児旅行とワンピースの描写が
姉妹の立場を絶妙に表現しており、女性には理解度5つ星の作品。
自分なりの納得感が大事
独り身は寂しいし不安、周りもうるさい。かといって配偶者がいる生活が寂しくないかといったら、そういうわけではない。一緒にいるのに孤独…、性的にも満たされてないなんてことはザラにある。独身か既婚かということではなく、自分なりの納得感があるということが大事…というメッセージを受け取った。
人生に正解なし
格式ある5つ星ホテルにふさわしいマルゲリータ・ブイの身のこなし、装いは華麗で見もの。
そんな彼女も人並みに悩み、悪態もつけば不安な顔も見せる。
その人間くささがまた魅力的。
独身、子持ち、できちゃった婚?
幸せの形に定義はなく、人間の数だけある。
それを知るだけでも幸せへの一歩だな、ということで幸せにしてくれる映画です。
日本語タイトルは「あーあ、いつも一人旅」でしょ!
シングルウーマンの生活は硬直化して辞めるにやめられない悩みとか、既婚者のセックスレスの悩み?、といった現代の世相を映した作品です。イタリア人も日本人のワタシも、意識は同じなんだ、世界はいまや狭いなあと、親近感がわく内容です。
映像はヨーロッパ的な渋目で、目の保養になりますね。
主人公は40歳の設定の割には老けてるね、イタリア人の生活ってお洒落ですけど大変なんだ、が伝わってきます。
日本語タイトルはひどいね、せめて意訳として「五つ星に魅せられて、(運の尽き)」
マルゲリータ•ブイが、、、
40代のキャリアウーマンにしては、老け過ぎ。55才ぐらいにしか見えない。もう少し綺麗な女優さんを選んで欲しかった。全体的には個人的にはアリなストーリーでした。以前の恋人とはよき親友のまま新たな人生をお互いに歩み出せたし、姉妹とはこれまた絆を深くしたあとに、何かに吹っ切れたように前向きになり、人間として独身女性として前に進んで行けるようだし。共感できました。
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