映画クレヨンしんちゃん ガチンコ!逆襲のロボとーちゃんのレビュー・感想・評価
全62件中、21~40件目を表示
家父長制復興クーデターのお話
古き良き時代に戻りたいというのはオトナ帝国に通じるが「男が横柄で妻は三つ指ついて慎ましやか」というより限定的な部分への回帰を目指すのが今回の悪役。
「そんな回帰はくだらないよ、みんな偉そうにせず譲り合って男女平等しよう」と最終的にはなるものの、その過程の「やたら悪どく男を迫害する妻たち」「逆襲して女を支配下に置こうとする夫たち」の図はしんちゃんで見るにはちょっと不快。みさえもいいところがなく、優柔不断でネガティブ思考で、夫がロボになったらまあそうもなるだろうがフォローもない。ジェンダーっぽいこと扱いつつ製作者側がそこらへんの価値観けっこう偏ってるように感じた。
ロボに変わってしまったひろしと家族たちの葛藤とドタバタの物語でホロリと悲しい、みたいなのを想像してたのがロボ部分以外がなんかなー
ちちゆれ!ちちゆれ!
近年のしんちゃん映画はハズレが多い…
ドラえもんが無理だったので今度はクレしんで感動を。 駄目でした。も...
笑いも構成も計算されててるし見所十分
ギャグはつまらないけれど。
クレヨンしんちゃんならではの笑いと、
クレヨンしんちゃんならではの感動。
子供が笑って、大人が泣く。
これってすごいと思う。
野原一家だから描ける家族の絆。
でも今回はちょっと大人向け。
ある日エステに行ったひろしが、ロボットになって帰ってくる。ロボとーちゃんに喜ぶしんのすけと、ロボットである夫を受け入れることができずに戸惑うみさえ。
そしてはじまる父親革命で野原家も街も崩壊寸前に。
ロボとーちゃんが子供達を助けるシーンで号泣。
まさかこんな序盤で泣かされるなんて…。
無垢で、勇気あるしんちゃんの「とーちゃん愛」にも泣かされる。
「ごちそうさま!!!!」のかっこよさと言ったら…
ラストの父親対決が最高過ぎる。
ああかっこよすぎるよ、「ひろし」…
これは本当におすすめ。
はっきり言ってつまらない(大人からの視点なのでお子様方の高評価には文句なし)
びっくりするほどつまらなかった
最近のクレしん映画にしては評価がかなり高いので期待したが、大人たちがこんな糞映画に高評価してるならもう日本終わったなって感じ
以下難点
肝心の主題に入るまでが異様にグダグダ長すぎ。
春日部防衛隊の活躍が中盤以降全くナシで残念。
くだらないギャグを打つ数があまりに多く、さらにタイミング悪すぎ、センスなさすぎて本当に不快だった。
盛り上がるべき戦闘に五木ひろしロボ、なんなんだあれ、正気か?あれが面白いとして作った奴ら頭おかしいんじゃないの?
そして一番の問題として、ラストが全然熱くなれなかった。
家族が団結して立ち上がる(野原一家ファイヤー!)のくだりは必ずと盛り上がる場面のはずだが…その場面が短すぎたし、みさえやヒマや犬のシロの活躍が全くなかった。
ロボとーちゃんのラストの活躍は見栄えがなく(前述通りの五木ロボや面白味ない必殺技の寒い演出のため)、最後の別れも悲劇感はなくあっさりしすぎて拍子抜け。
前半の茶番劇や父揺れ同盟のくだりをもっと短くして、主題を充実してほしかった。
笑いとシリアスのバランス取りが下手。
やはりクレしん映画はもがきながらも『オトナ帝国』『戦国』の呪いは解けてないようだ。
ロボとーちゃんに感情移入させようとしすぎて、本物とーちゃんの描きが雑だったのが問題。
ロボとーちゃんのためにしんのすけが嫌いなピーマンを食べるシーン、もしかしてこんなのでみんな泣いてるの?(笑)
あーそうですか、そりゃ高評価だわ(笑)
考えちゃう
何のこれしき、パンはピロシキ!
意外と重い内容
人生でこんなに泣いたことはないかもしれない。野原ひろしという男に親...
人生でこんなに泣いたことはないかもしれない。野原ひろしという男に親としての生きざまを感じた。それは、何よりも家族に熱くなれる気持ちだ。
ひろしとして生きてきたひろしの記憶がインプットされたロボットと、野原ひろし。
身成は違えど、どちらも無償の愛をかけることに幸せを感じる男であった。
この映画を観ると、気持ちって本当に大事だな。と思わされる。
最後の腕相撲は、涙なしでは到底見れないだろう。
家族への思いが強いほうが勝ったのか、あるいはよりその思いが強いほうが負けたのか。。
計り知れない父親の気持ちを感じた。
最後の別れのシーンは、かっこよすぎる。
死ぬ間際に家族への感謝、ありがとう。という言葉が、ひろしの全ての気持ちを表していたと思う。
そんな父親に成りたい。
人から笑われようが、家族への情熱は誰にも負けない!って胸を張って思えるひとになりたい。
この映画には感謝しかありません。
行動で示し、感謝を伝えさせてもらえる。
そんな人間に、なります。
心の無い者の心
近年に入って、父親という存在が妙に軽いイメージがついている。昔の父親ってのは怖くて威厳があって、子供は下手に言い訳や喧嘩なんて出来ないけど、いざというときは家族を命がけで守ってくれる。そんな強くてかっこいい父親がたくさん居た。それに比べて今の父親ときたら…というイメージ。
今作は、そういう昔の父親という者をあまりリスペクトしていないというか、そういう存在がいない世界で起こる話である。威厳ある、一家の大黒柱たる父親像を否定しているようにも捉えられる。それはラスボスに当たる存在が物語っている。家族の愛に飢えていたという以外の動機がないというのが問題であると思う。そこの折り合いはうまくつけて欲しかった。ただ威張り腐ってる時代遅れの産物というだけではないと思うのだが。
だが今作の魅力はそういう部分だけではない。シビアな問題定義を割と真剣に描こうとしている感じは伝わる。なので上で書いたものも、そこまで不快には思わない作りになっている。その要因が、今作のテーマ、メッセージが、「父親とはなにか」「男とはなにか」「絆とはなにか」というキーワードを現代の視点に置いて語っているからである。
なので素直に感情移入できるし、素直に親父かっこ悪いけどかっけえ!と思えるのだ。
嫁の尻に敷かれて、子供には自慢されず、腰を痛めて公園で暇を潰してたって、家族に対する愛は、優しさは「昔」の父親が持っていた、とされた頃とは何一つ変わっていない。
それが人の形を失っても、どんなことがあっても、家族を愛する。家族もその愛に賢明に答える。しんちゃんが首だけになったロボ父ちゃんの首を抱えて歩く、後ろ姿のカットなんて最高だった。今作は親父最高!男最高!という言わば親父賛歌なのだ。
ウェットになり切らないところでギャグを挟み込んだりとバランスもいい。だが泣かすところはしっかりと泣かす。ラストのある展開には涙をこらえるのが辛かった程だ。
細かいことを考えずとも、とても楽しめた。
ひろしは日本のとーちゃんだゾ
お馴染み映画クレヨンしんちゃん第22作目。
最初、今回のあらすじを聞いた時はびっくり。
ロボとーちゃん!?
しんのすけと遊んでいる最中、ぎっくり腰になったひろし。美女に誘われた怪しいメンズエステで、何とロボットに改造させられてしまった…!
パッとしないと言われる最近の作品。
今回もその一本に?…と思ったら、あちこちで高評価の声。
で、実際に見てみたら…
「オトナ帝国」「戦国大合戦」に並ぶ傑作!…とまでは言わないが、ここ最近の中では素直に一番面白かったと思う。
クライマックスの巨大ロボットバトルはご愛嬌として、数々のロボット映画ネタにニヤリ。
「意外とラクチンだね、大人の階段って」「ぼんやり上ってると大人になってから大変」の台詞や、黒幕の分からんでもない動機は、大人には苦い笑い。
そして、ラストの親父の決着にジ〜ンとする。
考えてみれば、映画でひろしがメインになるのは初。
何より家族を愛するひろしの姿を通じて、家族の絆を描く。
映画クレヨンしんちゃんの普遍的なテーマは今作でも健在。
何だかんだ言って、今を代表するホームアニメなんだな。
頑固親父が居なくなって久しい昨今。
ロボとーちゃんの裏には、頑固親父を復活させて日本を鍛え直そうとする“ちちゆれ同盟”の大陰謀があった…!
日本の父親の在るべき姿って?
昔ながらの頑固親父?
冴えないけど親しみ易いパパ?
ひろしは後者。
腰痛めて安静にしていたいのに、せっかくの休日あれやこれや雑用片付けて欲しかったと言われる始末。
子供はパパの体よりTVの心配。
切ないわ…。
だけど…
マイホームを持ち(ローンは32年)、車を持ち、犬も飼い、子供は二人、一応企業に勤め、それなりに役職にも就いている。
確かに冴えないけど、家族への愛情は溢れんばかりで、時には家族の為に体を張る。
ひろしって案外、理想の父親像?
毎回名台詞が多いのもひろし。今作でも…
「押し付ける事がしつけじゃねえんだ。自分からやらなきゃ意味がねえんだよ!」
「子供が俺たちのエネルギーだろ!」
時代と共に父親像が変わっていくのは必然。
頑固親父はもうなかなか居ないかもしれないが、いつだって家族の中心に居るのは、ロボットのように頼りがいがあって、家族の事を考えてくれる父親。
とーちゃんはとーちゃんなのだ!
最後に、納谷六朗さんのご冥福をお祈りします。
園長先生、好きでした。
全62件中、21~40件目を表示









