映画クレヨンしんちゃん ガチンコ!逆襲のロボとーちゃんのレビュー・感想・評価
全88件中、21~40件目を表示
オッさんだからこそ理解できる哀愁が胸を締め付ける…
国民的アニメ『クレヨンしんちゃん』の劇場版第22作。
突然ロボットへと改造されてしまったひろし。その裏には「父ゆれ同盟」という謎の組織の陰謀があった。
ロボとーちゃんとしんのすけが、「父ゆれ同盟」の思惑を挫くため立ち向かう。
久しぶりに「クレヨンしんちゃん」の劇場版を鑑賞しようと思い、評価の高い本作を観てみることにしました。
子供でもわかりやすいギャグと、オトナじゃないと理解できないんじゃないかというユーモアが入り混じる、とてもカオスなアニメ。
現代の哀しい父親像を描き出した後、父ひろしがロボットになってしまうという超展開から物語が展開していく。
前半から『クレヨンしんちゃん』らしいギャグが続き、良くも悪くもファミリー向け映画かなという印象だったが、後半になりロボひろしの正体が明らかになってからは、映画のカラーがぐっと変わる。
本物の父ひろしと、実は記憶をコピーされただけの人形だったロボひろし。
自らを本物だと言い張るロボひろしの哀愁に胸が痛みます。
ギャグパートはお馴染みのクレしんギャグといった具合でしたが、黒幕との最終決戦のバカバカしさはすごい!もはやギャグというより前衛芸術のようなわけのわからなさ。この為にコロッケが声優として参加していたのか…
この辺りは鬼才湯浅政明の仕業のようですね。やはりセンスが頭ひとつ抜けているというかなんというか…
ラストシーンのひろしVSロボひろしの腕相撲は涙無くしては見れない名シーン。
子を持つ父親ほど、このシーンは胸を締め付けられるのではないでしょうか?
前半に描かれている、しんのすけとロボひろしの腕相撲のシーンが伏線として機能しており、より感動を引き立てています。
クライマックスのコロッケロボと、ひろしVSロボひろしの場面があることで、全体としての映画のクオリティがググッと引き上げられていると思いました。
逆にいえば、ラストシーンまでは正直あまり盛り上がらないかなという印象。
しかし、子供であればしっかり笑える場面も多く、大人でも感動できる場面があるので、クレしん映画としては良い出来だと思います。
ただ、武井咲を声優として起用する為だけに作られた段々原というキャラはいらなかったかな…
家族がロボットに☆シビアさと面白さが絶妙なクレしんアニメ映画
~ポケモントレーナーみゆきは、92点の経験値をもらった!~
2014年に公開されたクレヨンしんちゃん劇場版第22作。
ある日、野原ひろしがロボットになって家に戻ってきたところから始まります。
ロボ大好きなしんちゃんはひろしの変化に抵抗感なく喜ぶものの、旦那がいきなり口ボ化したと言われても恐怖しかないみさえ。
ひろしのロボ化の裏に隠された策略も現代社会を上手く描いています。
また、話の終盤では思ってもみなかった状態になります。
どちらを選択するのかは本当に心苦しいかもしれません。
果たして人格のあるロボットの結末はどうなるのか。
AIの発達でロボットがヒトのような振る舞いをするのももう近い未来です。
その現実をクレヨンしんちゃんが面白くもシビアに描いています。
なかなか考えさせられる作品なので、ぜひ観てみてくださいね。
★大好きなポケモンに例えると★
メタモン
どっちがどっち?自分がロボットだったらどんな結末を選びますか。
おやじたちが痛々しい
主婦どそのガキに公園からも追い立てられるお父さんたちの姿が痛々しく、実際にありそうなので観ているこちらも息苦しい気持ちになった。
中年男性の寄る辺なさと、その反動として急進保守的な運動が盛り上がる様子は正確に世相を捉えていると思った。
ラストの巨大ロボバトルは遊び心満載で楽しかった。
ひろしがすごくかっこよかった頼り甲斐があった。 今回しんちゃんは脇...
ひろしがすごくかっこよかった頼り甲斐があった。
今回しんちゃんは脇役でひろしが主役という珍しい構図だったな。
まあ過去の作品なんて全く知らないけど。
ロボとうちゃん切ないなぁ。
思考は全く本人と同じわけだから、自分の家族を別の自分にとられるというどうすればいいのか分からない事とかやり切れないだろう。
自分が壊れていく時も、最愛の家族と突然の別れだし。
ロボットなっても頑張るひろし素敵やん。感動した。
現代社会へのアンチテーゼも良かったな。
確かになんで嫁ってあんな偉そうなやつばっかなの。
食わせてもらってるくせに偉そうな嫁とかほんとクズ。
家父長制復興クーデターのお話
古き良き時代に戻りたいというのはオトナ帝国に通じるが「男が横柄で妻は三つ指ついて慎ましやか」というより限定的な部分への回帰を目指すのが今回の悪役。
「そんな回帰はくだらないよ、みんな偉そうにせず譲り合って男女平等しよう」と最終的にはなるものの、その過程の「やたら悪どく男を迫害する妻たち」「逆襲して女を支配下に置こうとする夫たち」の図はしんちゃんで見るにはちょっと不快。みさえもいいところがなく、優柔不断でネガティブ思考で、夫がロボになったらまあそうもなるだろうがフォローもない。ジェンダーっぽいこと扱いつつ製作者側がそこらへんの価値観けっこう偏ってるように感じた。
ロボに変わってしまったひろしと家族たちの葛藤とドタバタの物語でホロリと悲しい、みたいなのを想像してたのがロボ部分以外がなんかなー
ちちゆれ!ちちゆれ!
近年のしんちゃん映画はハズレが多い…
ドラえもんが無理だったので今度はクレしんで感動を。 駄目でした。も...
普通にSFだった!!
中島かずき脚本でテンポが良いです。機械の体に変えられて元には戻れないと、悲痛な気持ちを感じつつ活躍を観ていると、後半コピーだったと分かり偽物呼ばわりされます。自分の記憶と意思を持ったコピーは自分と呼べるのだろうかという小林泰三的なテーマを孕んでいます。また、コピーは最後まで愛情いっぱいな人物として描かれますが、ひろし本人はコピーに対して紛れもなく自分自身なのに少しの愛着もなく、最後まで労りや同情もなく冷たすぎるので、とても辛いです。胸くそ悪さを観客に投げ掛けて終わります。序盤の劇中ロボットアニメは特に解決への伏線にはなってないと思うので、少し長く感じました。「父ゆれ同盟」のポーズはオッサンが集団でやっても仕方なくて笑えました。
笑いも構成も計算されててるし見所十分
全88件中、21~40件目を表示