「お見事っ! 一本とられた。」映画クレヨンしんちゃん ガチンコ!逆襲のロボとーちゃん nokkinokinokiさんの映画レビュー(感想・評価)
お見事っ! 一本とられた。
当初は中学1年生の愚息と一緒に鑑賞予定であったが、愚息は友人と先日の日曜日に見に行ってしまった。
一緒に観るつもりで前売券を親子分購入していたので、残っている大人用の券を財布に入れて一人で出向くことに。
繁華街にある封切映画館の休日昼過ぎ、その窓口の長蛇の列に前売券を座席指定するためやむを得ず加わったのちに、ようやく入場し着席。
いい年をしたオッサンが一人で鑑賞するのは自分だけのよう・・・・・・。
周囲は家族連れが大半で、カップルがポツリポツリ・・・・・・。
エンディング曲は、この映画のために中田ヤスタカ氏がプロデュースしたきゃりーぱみゅぱみゅの9thシングル 『ファミリーパーティー』 だということはもちろん知っていたが、愚息からの情報で、オープニング曲にもきゃりーちゃんが歌うテレビアニメ版「クレヨンしんちゃん」の主題歌 『キミに100パーセント』 が流れると言われていたのでさらに期待が高まっていた。
はっきり言うと、きゃりーちゃんの曲を大画面で聴いてみたかったのと、ポスターのキャッチが “親父力、全開!” とあるように、しんちゃんの父親である野原ひろしがかなり活躍するらしいということで、はじめて映画版の「クレヨンしんちゃん」を鑑賞しにやってきたのだ。
その結果は、オープニングエピソードである “超伝導カンタム・ロボ” のバトルシーンからこちらの感情をグっと補足され、しんちゃんワールドへやすやすと引き込まれてしまった。そして、テンポよく話が進み今回のストーリーが終盤にさしかかるにつれ、瞳のうるんできてしまうことがどうしようもなく、エンディング曲の 『ファミリーパーティー』 が流れるころには、瞳に溜まっていまにもあふれ出しそうになるものを指で拭うこととなってしまった。
う~~~ん、やられた。一本とられた。
帰宅したのちに、 『ファミリーパーティー』 のCDを再生していると、その歌詞のさまざまが胸に迫ってきてしまい、自宅でも思わずホロリとしそうになって弱った。
映画の内容も優れたものだったし、その映画の持つ世界を見事に音楽化するヤスタカ氏のプロデュース能力、とくに歌詞の作詞力にもあらためて感じ入ってしまった。
さらに、きゃりーちゃんと、しんちゃんというアニメとの親和性も極めて高く、次回作もぜひこのコンビを起用してほしく、それならば、ふたたび映画館へ足を運ぶことはまちがいない。もちろん、そのときも一人で。