「薄い!浅い!どこが偉い?」映画クレヨンしんちゃん ガチンコ!逆襲のロボとーちゃん りりまるさんの映画レビュー(感想・評価)
薄い!浅い!どこが偉い?
家庭での居場所を失い、公園で過ごす父親たち…、今や父親たちの威厳は失った…が前提としてありましたが、そこに疑問。
公園で過ごす父親いる?いたとしても子育てから逃げてゲームするためでは?
「父親の威厳」がちゃんと表現されてなかったのが問題。威厳のある父親像がなく、これは「俺は男だぞ!父親だから偉いんだぞ!」というその裏付けもないただの主張をテーマにしてるから、おもしろさを感じられませんでした。
しんちゃんの映画は初期はおもしろさや感動があったものの、パターン化して深さもなくなりおもしろくないです。数年ぶりに観ても数年ぶりを感じさせないのは、いいのか悪いのか…。
大人になってから感じるのは、ひろしはなかなかいい旦那であり父親であるということ。
妻のことを対等に思っていて、機嫌良く家で過ごしてくれるのは、実はなかなかすごい事なんだと知りました。
最後のロボはおもしろいけど、ウケるのかな?
祖父母世代ならウケそうだけど…。
子供たちがエレベーターに乗るシーンの「大人の階段〜」はしみじみしました。
ああいうのが全体的にあったらよかったのに。
ロボのとうちゃんかっこいい!じゃなくて、ひろしがかっこいい!こんな父親になりたいって思える内容を期待していたのに、そうではなかったと思います。
敵キャラも動機もアジトも薄くて残念でした。
威厳のある父親がいた日本は何がよかったのか?をもっと掘り下げればいい映画になったと思います。
公園で喫煙するのだめでしょ、当たり前でしょ。
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