「大好きまグルジア映画」花咲くころ maduさんの映画レビュー(感想・評価)
大好きまグルジア映画
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大好きなグルジア(ジョージア)映画、女性監督の視点で描かれるグルジアはどうだろうと楽しみにしてたのですが、とても良かった。
1992年の内戦状態のグルジアの地で、2人の少女エカとナティアの友情が、戦争の不安定な社会情勢と呼応するような少女達の危うい綱渡りのような日々が繊細に描かれている。
不安定な経済と治安で大人達は苛立ち、殺伐としている中での2人の瑞々しい姿や、女の子達が集まって酒を飲み煙草を吸い歌を歌ってるシーンとかいかにもグルジア映画って感じで最高。
画面のトーンはずっと薄暗いのにエカ達の姿だけが色彩豊かに色鮮やかに見えてくる錯覚すら感じた。
でもいつこの日常に暗い影が落ちるのか、つきまとう不安と不穏さにドキドキしながら見てしまった。
結婚式のときに、抵抗の意思を見せる為にエカが踊った踊りは、本来グルジアの男性が踊るものらしく、
エカの大人達の様にはならない、悪意や暴力の連鎖はもう起こさない、とゆう意思のこもった静かな眼差しは、監督の意思そのものだったんだろう。
自分がもう生まれてる時代に、誘拐婚とゆう行為がグルジアでおこっていたのがすごくショッキングだったし
社会的メッセージ性と芸術性、映画の魅力もとても高い大好きな映画。
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