幻の薔薇のレビュー・感想・評価
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破滅していく結婚生活
破滅してゆく美しい人妻を演じるレア・セドゥ
妻が戦後の混乱や新しい時代のエネルギーに翻弄される中“幸せ”と思われる物に次々と手を伸ばしていくがその“幸せ”こそが幻の薔薇で、
夫が求めた“美しい理想的な妻”も幻の薔薇。そんなあるはずのない幻の「幸せ」を求めた故に破滅していくカップルを説明的な要素を排除して淡々と描いているのでとっても静かな映画だけど、50年代のインテリアやファッションを美しく再現してて目が幸せ。
この要素の少ない映画をレア・セドゥ の存在感だけでもたせてしまうのがレアセドゥ の素晴らしさ。とっても美しいし、ヘアスタイルやメイクもじっくり見れて楽しい。
エンディングで現代に収束していくってゆうのも面白い。
きっと日本でもあった戦後の時代の社会的な共通認識で存在していた“理想の幸せ”
に迎合できなかったからマージョリーヌは次々と物を欲しがって結婚生活を自滅的に破滅させていったけど
その“理想の幸せ”の幻想すら壊れた現代はどうなっていくのかってゆう終わり方でけっこう好き。
レア・セドゥ 見たさにレンタル
私も若い頃。そう十代二十代はクレジットカードの買い物で痛い目にあったかなぁ。
若さは甘い誘惑に弱い。ましてや旦那さんがいたり
祖父が支払ってくれるるとなると金銭感覚一度や二度は狂ってしまう気もなんとなくわかるなぁ〜。
この映画のテーマは金銭感覚の価値観、あとは美しい薔薇には棘があるだと思うが。テーマはさておき本当に美しいレア・セドゥ 。女優さんの美しさをDVD レンタルやお手軽な動画配信サービスなどで見れるようになった時代は逆にお金を使わない時代になった気もするが、兎に角この作品レア・セドゥ を見るだけでも
一見の価値ありオススメ映画。
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