劇場公開日 2014年8月2日

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イーダのレビュー・感想・評価

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3.5 モノクロであることが逆に新鮮で、主人公のイーダの美しさを際立たせ...

2021年10月17日
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 モノクロであることが逆に新鮮で、主人公のイーダの美しさを際立たせている。彼女はこの映画しか出演しておらず、女優も今はしていないとのこと。貴重な一本。
 修道女になる前に一度唯一の肉親である叔母に会ってくるように勧められるイーダ。でも叔母はイーダを引き取ることを拒否し続けている人物。なかなか会いに行くのも気が進まないだろう。でも会いに行ったことで、自分の出生について色々知ることができ、叔母との距離も近くなる。でも叔母さんは判事らしく、経済的にはイーダを引き取ることもできそうなのに、、、
 おばの死後、イーダは思いを寄せる男性とも親密になったけれど、修道院に戻るのか?あのラストはどういう選択をイーダはしたのだろうか?

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アンディぴっと

4.0絵画のような

2021年10月6日
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鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

悲しい

知的

難しい

絵画🖼のようなとの感想をみかけ、私にはアンナがフェルメールの絵と重なってた事を思い出す(青いターバンの少女)
ワンダが飛び降りた窓辺も何かの絵にあった気がする
ミュージシャンと幸せになって欲しかったな
だからって、人生、辛い事ばかりだったかも知れないけど、逃げないで生きて欲しかった

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小さき僕

4.0【ポーランド人が絶対に忘れない第二次世界大戦のドイツの蛮行の傷跡を、静謐なトーンで描いた作品。新旧のポーランド女性の姿の対比が印象的な作品でもある。】

2021年4月24日
PCから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

悲しい

知的

難しい

ー 今作は「夜明けの祈り」を容易に想起させる作品である。
 舞台は、1962年のポーランドであるが、今作品は、忌まわしき行為の傷跡を間接的に描き出している・・。ー

<Caution! 以下、内容に触れています。>

・孤児として修道院で生活している18歳のアンナは、ある日、”修道誓願”を行う前に、唯一の肉親である叔母ヴァンダに会うように言われる。それまで、一度も修道院に来なかったヴァンダ。

・訪れたヴァンダは、娼婦としての生活を送っていた。彼女は、”貴女は聖女、私は”マグダラのマリア”だから、お互いのために会わない方が良かった・・”と、告げる。

・ヴァンダは、アンナは実はユダヤ人で、実の名はイーダである事。そして、イーダの両親、ルージャとハイムは戦時中に殺され、どこかに埋められたことを告げる。

・ヴァンダとイーダは、且つてイーダの両親を匿いながらも、最後は殺害したと思われる男シモンの家を訪れるが、彼は病に臥せっており、入院していた。

・シモンの息子フェリクスが懇願し、ルージャとハイムが埋められた森に案内し、自ら穴を掘り穴の中で深く頭を垂れたまま言った言葉。
 ”自分が殺したんだ・・”
そこには、ヴァンダの幼き息子も埋められていた・・。
 そして、こう呟く・・。
 ”イーダは幼かったから、神父に預けた・・。ヴァンダの子は、肌の色が褐色だったし、割礼もされていたから・・”

・二人は元の生活に戻るが、ヴァンダは自宅の窓から音楽を掛けながら身を投げる・・。
ー 元、検察官であり、”赤いヴァンダ”と呼ばれた自分の現在の境遇及び息子の最後を知った彼女には生きるという選択肢はなかったのであろう・・。ー

・イーダは、ドレスを身に着け、煙草を吸い、酒を飲み、ヴァンダとの両親の埋められた土地を探す旅の途中で知り合った青年リスと再会し、結ばれるが・・。

<「COLD WAR あの歌、2つの心」で知ったパヴェウ・パヴコフスキ監督は、彼の作品の前に、こんなにも残酷で、静謐な映画を製作していたのである。
 そして、ポーランド人は、第二次世界大戦中のナチスが犯した蛮行を決して忘れてはいない事を再確認した作品でもある。>

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NOBU

4.0イーダの人生

2021年4月23日
PCから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

親を知らずに修道院で育った主人公は、18歳になり院長から叔母がいることを知らされる。
叔母を訪ね、自分の名前がイーダでユダヤ人と知る。
イーダは両親が自分を捨てた理由を、叔母は預けた自分の子供について調べるため、旅に出る。
アカデミー賞外国語映画賞を受賞したポーランド映画で、白黒ながら映像に見入ってしまう。

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いやよセブン

3.5イーダ

2015年10月9日
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鑑賞方法:映画館

不思議な映画。ポーランドの歴史が影を落としたりするけれど、なんかアロイシスパーカーみたいなアルト吹きがnaimaをかましたり、ストレンジャーザンパラダイスを思わせるロードムービーみたいな瞬間があったりする。しかもコスプレ劇であり、時代劇でもある。まだ無理と彼女をもう一度だけ外に向かわせたのは、森の悲劇でも、叔母の悲劇でも、洋服、タバコ、酒、男の誘惑でもなく、もう一度だけnaimaが聴きたかっただけっていう凛とした話。実際このポーリッシュnaimaがやたら素敵で、うっとりする。

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ssspkk

4.0沈黙と余白

2015年2月25日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

沈黙と余白の映画。

優れたモノクロの写真集を見ているような美しい映像の連続。すべてのシーンが美しい。どのショットも静謐で寡黙なのに物語性がある。簡素なのに豊かな物語。

この映画その映像において大胆なことをやっています。
画面いっぱいに表現するのではなく、ほとんどのシーンの画面上半分が余白なのです。
映画館では最前列で見ることにしていますが、シネマート心斎橋だとやや仰角になりスタンダードサイズの画面がほぼ正方形に見えました。
ぼくの目からは正方形の画面で物語が画面の下半分でしか行われていないと縦長の画面に見えるのです。
監督がスタンダードサイズのアスペクト比を選んだのはおそらくそういう垂直性を表現したかったからではないかと思います。

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映録助

4.5知って生きるということ

2014年11月7日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

悲しい

静かで、厚く、息苦しく、鮮やかな、二人の女性の「見知らぬ過去」と「おいてきた過去」を
たどるロードムービー。

人は誰しも「自分が何者なのか」という問いを抱え続けている。
まして修道院で育ち、自分の親も家族も知らない若い女性なら、その疑問は生きていく上での
避けて通れない命題となる。

人は誰しも「あの時の選択が正しかったのだろうか」という置き去りにした過去の結末を
知りたいと渇望する。
生きていく上で、それを解決しない限り時の流れとともに人生を前に進めていくことができない。

孤児として修道院で育ったイーダと、その叔母。二人はそれぞれの過去を知り前に進むために旅にでる。

人が生きていく上で「見知らぬ過去」が存在すること、それは人生の時の流れを滞らせる錘となる。
人は当たり前に時の流れとともに、人生を前に前にと生きていきたい。
だから「見知らぬ過去」を知らねばならない。
二人はそれぞれの「見知らぬ過去」を知るために旅にでる。

叔母はそれを知り、絶望する。
イーダはそれを知り、絶望した叔母の人生を取り込んだうえで、自らに体験を問う。
ジョン・コルトレーンの「Naima」に乗せて、あらゆる「初めて」を自分がどう受け止めるのかと。
https://www.youtube.com/watch?v=QTMqes6HDqU

もし自分が親の顔もなぜここで生きざるを得ないのかも知らず日々を過ごすとしたら
今と同じ心のテンションで生きることができるか。
自分が切り離した枝としての「過去」のその先を知らずに、心穏やかに生きることができるか。

「過去」と「今」と、あるかわからない「これから」を探す女性二人の生きざま。
それをモノクロでくっきりと切り取った、誠実な作品。
無理くり休みを取ってまで最終日に駆け付けた価値のある、沁みる作品。

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シーナマサヨシ

4.0静謐。

2014年9月23日
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知的

終了間際、評価も良かったので慌てて見てきましたが観て正解でした。
IDA、でジャーンと始まりIDA、でジャーンと終わる。モノクロの画面、祈りの静謐さが美しい。何と言っていいか難しいけれど、じんわりと残るものがある。
時間を置いて、またもう一度この感情を味わいたいです。

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miya922

4.5傑作

2014年8月27日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

悲しい

知的

幸せ

寡黙にして雄弁な映画
ほとんど何もしゃべらない、説明もしないが、
ひしひしと感情が伝わってくる映画。
淡々とした映像が逆に、登場人物の心を想像させてくれ、
気づいたら登場人物の心を深く捉えることができるように
創られてる。
単純に説明台詞や説明ストーリーがあるより、ずっと
深く心を感じることができる。

リビュー欄の印象マークが哀しいとか知的とか幸せとか、
あまりに単細胞的すぎて、本当はつけるべきマークが無い。
単細胞なフレーズでは表現できない、豊穣な表現の映画

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kurako

4.0印象的な映像です

2014年8月8日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

難しい

久しぶりに欧州っぽいというか、抑制された言葉と固定されたカメラ、モノクロの映画を見ました。印象に残る映画でした。最後の主人公の選択ですが、「あれっ、誓いの前だからといっても、それでもいいわけ?」というのが感想です。

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つぼ

4.0考え抜かれた静謐な映像。

2014年8月6日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

知的

難しい

 モノクロームのフェルメールの絵画が続くような映画です。余白を効果的に使った映像が多く現れます。じっくりと映像を味わいたい人にはうってつけの映画です。画面は移動撮影はせず、固定されたままですが、最後の最後に主人公が、何かを決心し、歩き出す場面で激しくカメラが動き出します。巨額の資金を注ぎ込んだハリウッド映画や暴力描写の多い日本映画に飽き飽きしている人は必見の作品です。フランス文学者の蓮実重彦さんが絶賛しそうな映画でもあります。不満だったのは最後のエンドロールで端の文字が切れていて読めなかったことです。余りに、幕を画面に食い込ませてしまっていたのでしょう。本編でも欠けていた場面があったのか、と思うと少し損した気分になりました。それから、あちこちに動く字幕、画面の下に横書きで出たかと思うと、画面の右上に縦書きで出たりします。もう少し、なんとか統一できなかったのでしょうか。これでは映画に集中できません。
 残念なのは、上映しているシアター・イメージフォーラムがあまりに狭いことです。ロビーが猫の額ほどしかなく、そのため、観客の入れ替えのときは、芋を洗うような大混雑となります。客席もドリンクホルダーもついていません。「収容病棟」のときもそうでしたが、空調があまり、効いていませんでした。特に夏場のこの劇場に行くときには、水やお茶が入ったペットボトルが必須でしょう。熱中症にでもなったら大変です。

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bashiba