「ゴジラじゃなくて鳥インフルエンザというパンデミックパニック」FLU 運命の36時間 ユウコさんの映画レビュー(感想・評価)
ゴジラじゃなくて鳥インフルエンザというパンデミックパニック
コンテナで運ばれてきた違法移民が、変異種の鳥インフルエンザを持ち込んでしまい、感染力は高いは致死率は高いは、というどうしようもない状況で…。
地元政治家が初動で邪魔するあるあるっぷり。
国を守るために
トロッコ問題が起きるわけです。
総理と大統領はそのスタンスで対立。
しかしながらその頭越しにアメリカ軍が、世界中を守るため、と感染者皆殺し計画を。というあたりは、「シン・ゴジラ」的ですね(こちらは2013年、ゴジラは2016年)
えぐいシーンも多いです。いうこと聞かない市民に銃を向け、なんたって感染者はさっさと隔離し、感染してないと分かっても解放しない。感染者はまだ息があるのにビニール袋詰めして、集めた競技場でバンバン燃やす。
抗体さえあれば!と医療チームも大統領も思ってても、感染スピード速すぎるから判断も難しい。強硬手段を選ぶ総理の方にも一理あるんだよな。
マ・ドンソクの行動が、ちょっとわかりにくい。本人感染してるようではないのに、抗体を独り占めしようとしてるっぽい。あれは、クーデターを画策してたのかな。
とにかく、突然のパンデミックに情報遮断され、ショッピングセンターから高速道路まで、大規模な暴動の迫力、すごいです。物語の推進力として、正義よりエゴをいい感じに優先してる。だから、ひとり正義寄りの主人公はちょっとイライラさせられる(他が自己チュー過ぎるのでバランスとってると言えるのかな)
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