劇場公開日 2014年3月8日

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「手放す美しさ、しがみつく強さ」5つ数えれば君の夢 cmaさんの映画レビュー(感想・評価)

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4.5手放す美しさ、しがみつく強さ

cmaさん
2014年5月24日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

興奮

幸せ

観終えたとたん、くるくると街中を踊ってみたくなった。「エリーゼのために」を弾いてみたくなった。…多分踊れないし、弾けない。それでも、とにかくやってみたくなる。そんなうずうずが沸き起こった。かけ離れているはずの映画の世界が、日常に滲み出し広がっていく。そんな幸せを、久しぶりに味わえた。
おとなでもこどもでもない、高校生5人。男性だったら「可愛らしい」と思えるのかもしれないが、かつてその世代だった同性から見ると、かなり痛いし、むずがゆい。過剰な自意識、付かず離れずができない、不器用な他者との距離感…。でも、そんな彼女たちの失態と疾走を、どこまでも追わずにいられない。手をめいっぱい広げて目を覆いながらも、指の隙間からしっかり凝視してしまう。
何ものにも寄り掛からず凛と立ち、歩いていこうとする学園祭の委員長、ミスコンという枠の中で輝こうとする2人、枠組みから跳躍していく2人。その跳躍には目を見張るものがあり、さらには対照的な3人までも光らせる。山戸監督は、前作「おとぎ話みたい」では一人の少女を丁寧に追い、本作では5人を偏りなく語り分けている。その手腕は、ただものではない。
「おとぎ話みたい」に出会って以来、いつかは大きなスクリーンで観てみたい、と思っていた山戸監督作品。やっぱり、夢じゃなかった。この映画の魔法は、どこまでも醒めずに続いていく。次作も期待大だ。

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cma
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