「邦題に偽り有り。」それでも夜は明ける eigakabosuさんの映画レビュー(感想・評価)
邦題に偽り有り。
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黒人奴隷という重いテーマを描いた作品。
ストーリーは憤りを覚えるものです。
あらすじにある通り、自由黒人であるソロモンノーサップが奴隷として生きた12年間を描いています。
現代の日本に生きる私には、理解し難い思想と制度です。
自由黒人を証明する証明書のようなものがあったのですか?
まるで犬や猫の血統書のようです。
チョイ役で出ているブラッドピットだけがまともに思えました。
俳優の演技も演出も素晴らしく、134分という長さを感じませんでした。
ルピタニョンゴが本当に美しいです。
邦題が良くないです。主人公は助けられても奴隷達の夜は明けていないし、黒人差別もまだ続いている。むしろ、主人公のソロモンノーサップの奴隷解放の為の戦いは助け出されてから始まっているのです。
黒人は身体が大きく身体能力も高く美しいので、恐れるのなら理解できます。でも、迫害する理由にも奴隷にする理由にもなりません。と言うのは、現代日本に生まれて、黒人差別とは縁遠い世を生きているから思えるのでしょうか?
もし自分が、この時代にこの国に生まれていたら、この映画の登場人物のように、狂気とも言える思想を受け入れて、何の疑念も抱かずに、黒人を奴隷として扱っていたのでしょうか。恐ろしく思いました。
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