「ものすごい黒歴史」それでも夜は明ける ぷにゃぷにゃさんの映画レビュー(感想・評価)
ものすごい黒歴史
知識としては知っていた奴隷制度に、その場に立ち会ったかのようだった。なんというすさまじさ。奴隷制を200年も続けたなんて、ほんとアメリカの黒歴史。それだけ長い時間かけて培った価値観は、同じだけ時間かけないと変わらないかもなぁ。
主人公ソロモンは、北部で誰かに所有されずに、音楽家として生計を立て、妻子と幸せに暮らしていた。騙されて南部に売られ、奴隷として生きた苦難の年月12年。殴られ蹴られ鞭打たれ。何度も死にそうな目にあいながら、諦めなかった。潤んだ目が情感たっぷり。
影の主人公パッツィのその後が気になるが、奴隷解放宣言まであと10年…保たないかもしれないな。あんな狂犬の下で、彼女の精神と肉体が耐えられると思えない。エップスはろくな死に方しないだろう。多くの黒人たちの恨みを背負って、呪われながら死ぬはずだ。そうあって欲しい。
ベネディクト・カンバーバッチとブラッド・ピットが、優しい白人役で登場。中にはこういう人もいたかもしれないけど、きっと少数派だったかな。
日テレの放送を録画視聴。
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