超高速!参勤交代のレビュー・感想・評価
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荒唐無稽な話をご都合主義と無駄な恋愛要素で乗り切ろうとした作品。
酷かった。
地方の弱小藩が欲に塗れた老中の横暴を知恵と勇気で打開する。
通常8日間かかる参勤交代を体裁を整えつつも約半分の日数かつ極小の路銀で乗り切れるか。
話の粗筋だけを見ると面白くなりそうな……気がしなくもない。
荒唐無稽な奇策も含めて喜劇を真面目に作れば、と思っていたのですが。
蓋を開けてみると…ご都合主義の不誠実な作品でした。
まず登場人物が無駄に多い。
話の軸となる湯長谷藩の面々。
藩主である内藤政醇を筆頭に藩士6名+猿1匹。
途中合流する面々も含めると10名弱。
ワチャワチャし過ぎ。焦点がボケボケ。
持ち回り制で順繰りに活躍の場を与えられるものの如何せん時間が短く浅い。
どの登場人物も描き込みが不十分であり感情移入がし難いです。
極端な話、藩主と参謀である家老、そしてボンクラ藩士1名の3名体制+途中合流組で十分だったのでは。
また途中合流組のご都合主義も酷かった。
特に話のスパイスとなるはずの忍者の面々。
演技も演出も中途半端。
都合よく登場した雲隠段蔵。
そのあからさまな登場に老中側の謀略を疑ったものの…結局は唯の偶然。
邦画の深刻な病理である心情吐露を台詞で延々と言い続けた上で意外性の無い心変わり。
対する江戸幕府側の隠密も御粗末そのもの。
折角の荒唐無稽な設定、かつ話運びも雑そのものにも関わらず。
何故か隠密同心の行動は常識的であり無駄に現実的。
荒唐無稽な忍術等は一切使わず忍者である必然性は皆無。
演技の酷さも相まって完全なるノイズになっていました。
あんなボンクラ共を投入するより役人の確認ポイントを臨時で増やした方が効果的かつ効率的では。。
加えて終盤の或る人物と或る団体の登場は噴飯モノ。
序盤、不自然かつ無理矢理差し込まれた或るエピソードを“伏線”とは絶対に呼びたくない。
最後に主役である藩主 内藤政醇の中途半端さ。
領地内の農民に好かれる人柄、いざとなったら発揮される反骨精神。
見た目に反する居合抜きの達人振り。
掴み処の無い鰻のような人物を佐々木蔵之介が飄々と演じています。
確かに佐々木蔵之介自体は魅力的かつ本作での役の割り当ても妥当だとは思いますが。
深田恭子が演じるお咲とのエピソードはどうやっても呑み込み難い。
藩主が見ず知らずの飯盛り女に情を寄せる過程が不明瞭。
かつ中盤の盛り上がりのために設定された“或る選択”は政醇の人物像を損なう選択に見え。
全体通して私情に流される二流の藩主という印象。
目先の恋愛要素を優先した結果、話の軸となる人物の人物像がガタガタになっていました。
撮影現場で寺脇康文、伊原剛志、六角精児が水谷豊の悪口を言っているであろうことを妄想すると少し微笑ましい本作。
荒唐無稽な話をご都合主義と無駄な恋愛要素で乗り切ろうとした蛮勇作品と言えます。
時代考証も含めて時代劇“風”コントというのが妥当な所。
懐かしのNHKドラマ「コメディーお江戸でござる」の大劣化版という雰囲気。
少なくとも、かつての骨太な「時代劇」とは似ても似つかない出来でした。
話の構成は幼稚な癖に無駄に生臭い場面もあるため果たして誰向けか理解不能です。
また最後にブッ込まれたエンディング曲 塩ノ谷早耶香「Like a flower」。
最後の最後までガッカリする出来に。
ゼニの匂いしかしないガッカリエンディングでした。
時代劇“風”コントを観たい方のみ。
オススメです。
これぞジャパニーズコメディ時代劇。
笑いあり。
感動あり。
シリアスあり。
とても楽しかったです。
大いに笑わせていただきました。
(特に西村雅彦さん関連で)
総ツッコミの通り、
忍者の連中が弱すぎたり
お役人の藩に対するチェックが甘過ぎたり
流れ着いた先で全員が一緒に居てたり
そこはドラマ時代劇、勧善懲悪が基本なので仕方ないのである。
流石に上地雄輔は驚きましたけどね…。
軽い気持ちでご鑑賞を。
奇をてらわない展開なので安心して見られます。
何かが足りない。
普通に歩けば10日かかる道のりを5日で走破しなければならない。お金も底をついている。さあ、どうする?
というお話なのだが、意表をつくようなことは何もなく、近道をして、刀は重いから竹みつにする、くらいのことである。
さらには、ワル老中の手下の隠密が邪魔をする。
なんともまあ、志の低い時代劇であった。
城戸賞受賞作はたまに映画化される。本作は相当高い評価を得られたようだが、そのときの純粋なおもしろさと、映画が完成して上映されるときとでは、何かが変わってしまったのであろう。
確かに、殿様以下家臣たちのキャラクターはたっていて、秋山(上地雄輔)が斬られたときは泣きそうになるくらいに、彼らを応援していた。
でも、これって初めに期待していたのとは違うよね、ということなのだ。
本木克英監督の映画には、こういうことが多い。「鴨川ホルモー」もそう、「すべては君に逢えたから」もそう。いつも何かが足りない。おもしろくないことはないのだが、ちょっと首をかしげる。
やっぱり少し残念な映画であった。
映画館で大笑いしてきた
愛すべきキャラと演じての俳優さんのキャラの素晴らしいマッチング。20世紀少年の映画化キャスティングの絶妙さに近いような。
内容はとにかくいい人達のオモシロエピソードで押して押して超高速でクライマックス、そして出来過ぎな流れも、まあいいかと軽く許せてしまう大団円のエンディング。
ひとりで観ても誰かと観ても、面白かったね、と言える。こういう映画はテレビ放送されても充分面白いけれど、ぜひとも大きいスクリーンで観て映画館で大笑いしたいと思う。
へんなとこだらけ、だけどなんかいい
江戸の武家もので合戦でないものが好きなので興味津々でした。
公開してしばらくたつし、それほど話題でもないと思っていたのですが、結構埋まっている、それもカップルが多い。
参勤交代にも興味があったのですが、勉強には全然なりません(笑)
でも観終わったときに爽快になる面白い映画でした。
キャストは豪華でした!
でも忍びの人達、めちゃくちゃ弱過ぎです。
爽快感あるがひどい時代劇
お涙頂戴を優先した、へんてこな時代劇。
楽しむことは出来た。しかし色々変。
まず映画開始早々、2階席から大名行列を見ている人が居る時点で
「これはちょっと、、」と首をかしげざるを得ない。
隠密の忍者弱すぎ。
案外真面目な!?
皆さんの評価と事前の宣伝画像で見てしまいました。もっとおちゃらけた感じなんかなぁと思ってましたが、案外真面目な話です。なんとかしようとする心意気とか! お金では得られない大切なものは何か!
とかを、薄い笑いをまぶしながら、ストーリーの中に盛り込んでいると感じました。立回りシーンの血しぶきが若干グロいくらい?あとはお気軽に楽しめる映画だと思います。
お気楽時代劇で善悪くっきり面白かった。
参勤交代のお題目も軽く語られながら、弱小藩の‘やったろか!’気概がくっきりでていて面白かった。
いわきから江戸まで無理難題の5日間の参勤交代命じられてさてどうする、というお話ですが助っ人の段蔵の人情味あふれる活躍やら、悪徳老中の策略、ラストは爆薬バンバンの迫力あるチャンバラ劇も加わり安心して時代劇を見ていられました。
ほのぼの映画
どの年代の人が観ても面白い映画だと思います。
私は歴史物が得意な方ではないのですが、この物語は歴史が分からない人でも楽しむことができます。
大笑いできるような映画ではなく、クスッと笑える要素が所々にあり、湯長谷藩の内藤正醇や藩士たちを応援したくなるような映画でした。
が、私はこの映画の予告を見て凄く大笑いできる映画だと思って観に行ったので、物語の内容は意外とシリアスで、笑いの点ではちょっと期待し過ぎちゃったかなって思ってしまいました。
でも、きっとこのくらいの笑いがちょうど良いんですかね。
ほのぼのした映画で良かったと思います。
娯楽時代劇
年齢層高めの映画館内w
テレビの字幕に慣れているので、言い回しに難しい部分もあり、字幕が欲しいと思ってしまった。
ただ、少々わからないところがあっても楽しめる娯楽時代劇となっています。2時間テレビ時代劇よりは丁寧につくりこんでるなあ、といったあたりはさすがに映画といったところでしょうか。
華々しく主役を張るような役者陣がいない(失礼m(__)m)のも、逆に好いのかも。西村雅彦さんが特によかったです。
大名行列というと豪華絢爛を描くものという固定観念がありましたが、それをくつがえすこのニッチな作品は面白い試みでした。後味もよいです。ただ、EDテーマはもうちょっと凝ってほしかったです。
おもちろい
8日間かかる参勤交代をわずか5日間で実現させる奇策とは
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超高速!参勤交代
あなたは時代の目撃者になる
だいたいこんな感じの内容。
ラストはしっかりスッキリ。楽しい2時間。
ほっこりする作品。
佐々木蔵之介さんの間宮兄弟以来の主演映画です。役者の方々が一人ひとりいい味を出していて、とても面白いです。特に西村さんがツボです。笑 堅い歴史気軽に観れると思います!初日舞台挨拶の前にもう3回観てますが、何回観ても楽しい作品です!
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