「映画の題名が残念な良作!」超高速!参勤交代 星織音さんの映画レビュー(感想・評価)
映画の題名が残念な良作!
まず、主役の湯長谷藩主・内藤政醇を佐々木蔵之介さんが演じておられます。
この映画自体はフィクションだと思いますが、実在の人物のようです。
昨日、蔵之介さんの年齢を知って驚いたのですが、とても46歳には見えません。
とても若々しい演技に好感が持てました。
それに、ベストマッチした西村雅彦さんの家老が笑いを取っていて、最後まで映画館内を笑いの渦に巻き込んでいました。
話は、江戸幕府8代将軍・徳川吉宗の時、磐城の国にある湯長谷藩という小藩の藩主・内藤政醇は、1年間の江戸での勤めを終えて湯長谷に帰国します。
ところが、老中・松平信祝より、帰国したばかりの政醇に対し、「審議したい事があるので、5日のうちに再び参勤交代せよ」という不可能と思える指令が出ます。
石高1万5000石の湯長谷藩には、参勤するための費用がない上に、日数的にも不可能です。
信祝は、湯長谷藩の金山から金が出たと思い込み、湯長谷藩を取り潰し、金を独占しようと企んでいたのです。
そこで湯長谷藩の立てた参勤交代の計画は、宿場町の前を通る時は、大名行列に見せるため、50人くらいの中間(ちゅうげん)と呼ばれる奉公人を地元で雇い、それ以外の場所では、政醇と少数の家臣達とで山越えするというものでした。
そんな折、雲隠段蔵という忍者が現れ、みんなの山越えの道案内をしますが、老中の忍者も現れ、それを阻止しようとします。
段蔵に扮するのは、伊原剛志さんですが、自分は内藤剛志さんと伊原剛志さんは、名前も雰囲気も似ていて区別が付きにくいです。
この映画では共演されていなかったから良かったのですが。
さて、湯長谷藩は江戸城に、5日以内に参勤交代出来るんでしょうか。
出来るに決まっています。
映画ですから。
お色気部門は、深田恭子さんが担当されていました。
女郎役ですが、途中まで恭子さんだとは気付きませんでした。
なんだか別人のような色気があります。
理由は解りませんが。