「アカデミー獲るに相応しい映画」ダラス・バイヤーズクラブ taroさんの映画レビュー(感想・評価)
アカデミー獲るに相応しい映画
ウルフオブウォールストリートでディカプリオが取れなかった理由が、この映画観てわかりました。
アメリカ社会における人種差別をテーマにした映画で、特にアメリカ南部なんてとても激しいところが舞台となっています。それは黄色人種によるものでなく、ホモセクシャルとhiv感染者に対するもの。サンフランシスコでは同性愛者による結婚を認めるなど、切ってはきれない関係が描かれています。
カウボーイなんてホモがするものだなんて
映画『真夜中のカウボーイ』でジョーボイドがカウボーイの格好でニューヨークでの繁華街でさまようシーンを思い出しました。
それだけカウボーイ=ホモセクシャルという偏見があるなかで、テキサスの地元で育った人にとっては屈辱あるものです。好きで本気でずっと育ってきた文化を侮辱されてきたのだから。本当のテキサスマンはカウボーイを愛し、ロデオを愛している。
マシューマコノヒー演じる主人公はそんな熱い漢だった。彼がAIDSになると、今までの友情は薄れ社会の端くれ扱いにされてしまう。それだけ、差別の激しい社会の中で、彼ができることは、医者から出された薬を信用せず、自分の力でAIDSを救おうと動いた努力だった。
死ねば何も残らないからこそ、最後の懺悔として死を恐れず行動したこと。
そんな彼の行動は決して間違って無かったことを証明したことはアメリカ社会に大きな影響を与えた名誉あることだと感じました。アルパチーノの『狼たちの午後』と並ぶくらい偉大なことだと思います。
先に話したアカデミーを獲るべき映画に相応しいものですね。
満点があげれなかったのは、日本のシーンが出てくるが恐らくチャイナタウンで日本人を使用してないところだけです。。
マシューマコノヒーはこの映画のために体重を26キロ減したのはすごい役者魂を、感じました。
次作の『インターステラー』が楽しみですね。