「既得権との戦い」ダラス・バイヤーズクラブ クリストフさんの映画レビュー(感想・評価)
既得権との戦い
いきなり性交から始まるので、こればっかりかよ、と。
でもそうでもなくて、程々エロスはあるけども、
結構硬派な内容でした。
HIV感染から生きる事に執着し始めたロンは、
自分の事だけ心配していたが、
HIV感染者とエイズ発症者への治療の酷さ、
選択肢の無さだったり、いい加減な薬だったり、
しかも患者には新薬の治験中でボロボロの若者も。
当時はHIVよりも薬の過剰投与で1ヶ月で亡くなるという時代。
何時の時代も医師や製薬業は利権に縛られ、
新しく発見された病気への偏見を覆すのは至難の技で、
その時代にあらゆる格差と闘ったロンは、
生粋のカウボーイで破天荒だけどかっこいー、でした。
感動は少ないけど感心する話でした。
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