劇場公開日 2014年2月22日

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「死に様よりも生き様」ダラス・バイヤーズクラブ オレさんの映画レビュー(感想・評価)

3.5死に様よりも生き様

2018年4月30日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

泣ける

1985年のダラスにてHIVに感染したロンウッドルーフが無認可の薬や治験中の薬などを片っ端から買い占め、月400ドルで無制限に薬を受け取ることができる組織「ダラスバイヤーズクラブ」を設立し荒稼ぎをする一方で、効力のない薬の使用を推奨し続ける社会に対して猛然と立ち向かった姿を描いたノンフィクション作品。

ガリッガリのマシューマコノヒーが歳月を経てさらにガリッガリになって行く姿やガチでキレイな女装のジレッドレトなど外見などの身体作りはもちろんのこと、迫真の演技力で第86回アカデミー賞にて主演助演両男優賞を受賞した今作。

HIVの偏見にまみれ当時のアメリカ社会を変えようとクラブの利益が減ることを考えずに世界各国を飛び回るロンが、見た目こそは感染前よりも死にかけては見えるが、目つきや行動力は以前よりも遥かに上回るタフネスとバイタリティで駆け回る様は見ていて気持ちが良いし、勇気がもらえる。

かつては近寄るなゲイと喋ることも拒絶していたレイヨンと相棒ともいえる関係柄になり、彼の死に対して誰よりも憤る姿に胸が打たれる。
そんなレイヨンの存在感も絶妙で女性も男性も分け隔てなく愛する心の深い人物をジャレッドレトは演じていた。

人生は死に様よりも生き様だと昔誰かが言っていたがまさにそれを表現した作品。

オレ