ザ・ドア 交差する世界のレビュー・感想・評価
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世にも奇妙なミケルセン
パラレルワールド
守護天使のパパとママ
オープニング・クレジットが良かった。この映画、スタイリッシュな感じがするからかドイツ映画ぽくなかった。ダビッドの浮気相手の化粧や服や振る舞いはとてもドイツだった。
蝶に誘われるパラレルワールドは胡蝶の夢のようなのかなと思ったら違う方向に行ったのが意外で面白かった。隣人の「うるさい、静かにしろ!」(Mittagsruhe!)は昼寝邪魔されたドイツ人のおじさんやおばさんが言いそうな文句で笑えた。が、このおじさんこそが…!
ミケルセンはいくつもの言語ができると言われてるので楽しみにしてた。が、声が本人と違うなあ、こんな話し方かなあとずっと気になって仕方なかった。エンディングクレジットでミケルセンのセリフは吹き替えだとわかった。それですっきりしたけど、他の俳優は皆自分の声でドイツ語を話してたのでちょっと残念だった。
戻ってきたダビッドが妻と娘を守り一人残る決心をしての作戦、来てしまった妻が娘のために夫と二人で残る決断をした箇所に心打たれた。二人ともがレオニーの守護天使。
キャラは濃いけど
一応、本物のパパですよ〜
妻に対して冷めきっていたダビッドが、浮気相手との真昼の情事中に 娘を事故で失ってしまった。
その後、妻とも別居し 何もかもが上手く行かず自暴自棄になっていた時、真夜中に出会った蝶に誘われる様にフラフラと後を追うと、古ぼけた扉に辿り着き、トンネルを超えると そこは「あの日」で、なんとか娘を救うことが出来たのだけれど…。
何だか少し悲しくなりました( ノД`)。
地中の“自分”が見付からないか少しドキドキする要素もあって 面白かったけど、最後は少し悲しかった。
でも、やり直すチャンスが残っていると思わせるエンドだったので、多少は救われたかな…。
でも、あんな扉が街のど真ん中にあるなんて嫌だね(笑)。
人生を簡単にやり直せたら、生きることの価値がなくなると思う。
人生は辛いことだらけだけれど、それは自分が成長するための学びなんだって、再認識させる作品だったのかなと思いました!
顔よりもそのスタイルに釘付けになるマッツ・ミケルセン♡ 2012...
顔よりもそのスタイルに釘付けになるマッツ・ミケルセン♡
2012年カンヌ国際映画祭主演男優賞受賞。
浮気の間に娘を死なせ、すべてを失った男の償いが始まるが、どこかふん詰まり状態。
ラスト急ぎ過ぎ。でも面白い。
2014.10.12
高品質
タイムトラベルものだが、それまでの作品とは違った世界観の作品だ。問題の「ドア」は自分が不倫中に娘が死に、妻にも見放された哀れな男が自殺を図ろうとした時にたまたま発見する。そのドアというのは5年前にさかのぼることができ、それで死ぬはずだった娘を救う。それで人生をやり直そうと奮闘する…というのが想像できるが、かなりここからスリリングな展開に。「SFサスペンス」そのものである。5年前に来た主人公は、その場所にいた5年前の自分と争いになり、殺してしまうのである。そして主人公は5年前の自分に成り済まして生きていくのだが、怪しげな隣人や薄々今までの父親と何かが違うと感じる娘など、地味ながら最後まで目が離せない展開だった。ラストは衝撃的な事実が明らかになり、驚かされる。また、オチは何とも言えないもので、良いんだか悪いんだかという感じであった。
ストーリーはややもう少し短くしても良いのではないかと思うが、カメラワークや画質がなかなか雰囲気を出してくれるので、退屈はしなかった。
まれにこういう良作が現れる「未体験ゾーンの映画たち」。これだから毎年楽しみにしているのだ。今後も期待したいと思う。
そう上手くいかないもう一度の人生
不倫相手との密会中に娘を事故で失った画家のダビッド。妻にも見放され、絶望し、自殺を試みようとした時、不思議なドアを発見。そのドアの先は、まだ娘が生きている5年前の世界だった…。
まるで「どこでもドア」×「タイムマシン」のような不思議なドア。
あくまでこれは物語の設定を設置するのみに留まり、以後は人間ドラマがメインになる。
助けられなかった娘を助け、人生をやり直す。
感動作に進むのかと思いきや…
5年前という事は、当然居るのが、もう一人の自分。その時取った行動は…。
娘は5年後の父に違和感を感じる。
主人公以外にも居る未来から来た人物。その人物に弱みを握られ…。
マッツ・ミケルセンの熱演で、人生をやり直そうとした男が辿る顛末をスリリングに綴る。
ラストはほろ苦い。
が、あれはあれで愛する者を守った、と受け止められないだろうか。
欲望
5年前にタイムスリップ
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