「主人公以外が目立たない」ホットロード Cape Godさんの映画レビュー(感想・評価)
主人公以外が目立たない
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総合65点 ( ストーリー:65点|キャスト:60点|演出:65点|ビジュアル:70点|音楽:65点 )
複雑な家庭に育ち愛情を受けていないと感じていてやや荒れている14歳の少女が、暴走族の年上の少年と出会うことで自分の居場所を見つけ心を満たし人のことを思いやり成長していく。彼女の感じる孤独で寂しい雰囲気が出ていて良かったし、変わっていく彼女を観るのも良かった。
だが登場人物で目立っていたのは主人公の和希を演じた能年玲奈だけ。周囲の脇役の人々は勿論のこと、相手役の少年の春山のことも暴走族というよりは普通のあんちゃんだし掘り下げが浅くて存在感が薄い。暴走族のことだとか友人だとかの設定がしっかりとしていないと、何か和希一人で悩んでいるだけのように思える。でももしかするとテレビ放送を観たから、かなり短縮されていてそれでそう思っただけなのかもしれない。
それと能年も公開当時で21歳で、当然のことながら14歳の少女にはどう見ても見えない。こういうのは見るからに幼さゆえの不安定な危うさを残した歳相応の役者が演じるからいいわけで、20歳超えのいい大人が親の愛情がないと言ってぐれて暴走族とつるんでいてもなかなかはまりこめず共感出来ないんですよ。やはりここは名前の知れた俳優で観客動員を狙うより、作品の設定に合う同年代の役者を使うべきでしょう。
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