「本作が魚達の冒険である意味って?」ファインディング・ドリー hk-ainselさんの映画レビュー(感想・評価)
本作が魚達の冒険である意味って?
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前作公開から13年経ち、公開時に子供だった層が20代になっている事を考慮してか、前作ではコメディ要素が強かったドリーの記憶障害という設定を深掘りした本作。
ドリーが自分の過去を探す、という意味の「ファインディング」。
なのだけど、魚達のファンタジックな冒険物という外観が、本作で制作陣がやりたいであろうストーリーと全然調和できていないような…。
トイストーリーシリーズだと「おもちゃ達の冒険」という基本ストーリーが「子供の成長」というメタファーと非常に高い親和性を持っていたのでシリーズものである意味があったのだけれど…。
確かにファインディング・ニモにあった障害というメタファーは大人も見て考えさせられる要素だったけど、シリーズとしてあえて海の生き物達の冒険という枠組みでやらなくても良いのではないだろうか。
というか水族館を海の生き物達を治療する場所として全肯定してしまっているあたり、前作のテーマ性からも後退しているような感じがしてならない。
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