「日本仕様の、仕上がりの酷さ。」ファインディング・ドリー 好きこそモノのヘタレなれさんの映画レビュー(感想・評価)
日本仕様の、仕上がりの酷さ。
相変わらず3D字幕版は日本公開が無いので2D、しかも吹替版で鑑賞。
やりたい方向は解るのだが、いまいち微妙に「コレジャナイ感」が拭えなかったのが残念な一本。
ますます進化した映像は圧巻。
ストーリーは置いておくにしても、演出的にも「うぉっ!」と嬉しくなる所もあるのだが…
そもそもの問題として、主人公ドリーが「痴呆徘徊女性」にしか見えず、全く魅力的でないところが難点だった。
しかも上手い下手は別として、それが室井滋氏のあの調子でずっと続けられるのでかなりゲンナリした。
また近年のピクサー(引いてはネズミーアニメ)の、「日本向け本編改定」も過去最低に酷い。
「やり過ぎの上に中途半端」
サッチモと八代亜紀さんと、両方にほんと謝れ!と言いたいレベルだった。
要らない親切の押し売りは、本当に勘弁していただきたい。
誰が望んでこうなってしまうのか。
関係のない話だが、公開直後に流れた某英会話キッズ教室のCM。
「ドリーを観たら○○○!」
残念、全国の殆どで公開されているのは吹替え版、しかも英語表記を塗りつぶした日本仕様版だよ。
関係ないけれど、企業も親切顔した銭ゲバのカモにされるんだな…なんてことを感じた作品。
せっかく観たのに、残った感想がこれだもんな…
18の時の「トイ・ストーリー」でピクサーに惚れて追いかけ20年超。
独自でやっていてくれたら、こんなにならなかったんじゃないかな、と悲しくなるばかり。
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