「喜怒哀楽がぎゅーぎゅー!」ファインディング・ドリー showさんの映画レビュー(感想・評価)
喜怒哀楽がぎゅーぎゅー!
ディズニー・PIXERの最新アニメーション映画をTOHOシネマズ渋谷で鑑賞。
カップル・友達同士・ファミリー・外国人と、いろんな客層でほぼ満席の劇場での鑑賞でした。
マイノリティの苦悩と努力を描いた前作「ファインディング・ニモ」から、13年。
相当の期待と、一抹の不安を抱えての鑑賞でしたが、
喜怒哀楽を溢れんばかりに詰め込んだ、感動ドタバタ大爆笑ドラマでした!
鑑賞前は、「今度はドリーを探すのかよ!?ニモの時と一緒じゃん。みんな住処でじっとしてろよ!」と思っていたのですが、
本作はもうひと構造入り組んでいて、ドリーは家族を、ニモとマーリンはドリーを、それぞれ探す旅に出ます。
忘れっぽいドリーと、どうしようもないマーリンの旅なので、そりゃもう簡単には行かず、
次々と「そんなバカな!」な展開の数々が起こります。
通常の映画だと、「そんなバカな!」な展開に「有り得ない」と引いて見てしまうんですが、
ニモの世界観なら、どんなことでも「有り♪」に変わってしまう。
「有り」にしてしまうのは、周到な脚本力のチカラ。
忘れっぽいドリーの過去のフラッシュバックが、いちいち涙腺ポイントになっていて、その都度ぎゅーっと胸が締め付けられて、無しを有りに変えてしますんです。
小さく健気なドリーと、それを見守る両親の姿は涙なしには観られません。
そして、その過去と今とが繋がった瞬間、暴風雨並みのナミダナミダ。
それだけでも満足なのに、そのあとの怒涛の展開は飛び上がって歓声とともに拍手を送りたい衝動に駆られるほどでした。
これだけの感情のフルコースを、たった97分で味わわせてくれるなんて、
ディズニー・PIXER映画はやっぱりヤバイです!